調査研究
研究会一覧2025年度
中国企業の海外進出と国際分業体制の再編
概要
米中経済対立を受けて、国際分業体制は大きく再編されようとしている。生産面では、これまで中国に一極集中したグローバルサプライチェーンの分散化が進められている。イノベーション活動に関しては、両陣営とも先端技術の研究開発をめぐり、独自のイノベーション体制を再構築しつつある。こうした背景の下で、グローバルサプライチェーンの重要な担い手である中国メーカーおよび先端技術の研究開発に携わる中国系テック企業は、大規模な対外直接投資を始めるようになった。その進出先は、新興国のみならず米国およびその同盟国にも及んでいる。このことは、グローバルサプライチェーンの再編、そして米中ハイテク競争の行方に対して、大きなインパクトを与えている。本研究会では、進出先としては日本と東南アジア、産業としては電気自動車とスマート物流装備を取り上げることによって、中国企業の海外進出の実態を解明し、国際分業体制の展開方向を展望する。
期間
2025年4月~2027年3月
研究会メンバー
| 役割 | メンバー |
|---|---|
| [ 主査 ] | 丁 可 |
| [ 委員 ] | 岡野 陽二(PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー) |
| [ 委員 ] | 日置 史郎(東北大学 教授) |
| [ 委員 ] | 李 瑞雪(法政大学 教授) |
| [ 委員 ] | 清水 顕司(日本貿易振興機構(ジェトロ)調査部 中国北アジア課 課長) |
| [ 委員 ] | 周 揚(名古屋市立大学 講師) |
※所属は研究会発足時のものです。
予定する研究成果
- 和文単行書