調査研究
研究会一覧2025年度
感情的分極下の政党選択
概要
選挙権威主義体制とは、選挙は定期的に実施されるものの、与野党の競争が不公平な体制である。同体制の選挙では、情報・選挙操作が行われ感情的分極化が進められる。その狙いは、与党支持者を感情的につなぎ止めて野党へ離反しにくくすることである。しかし有権者は本来、自らが重視する政策争点(policy issues、以下争点と記す)を政党・政権の選択基準とするはずである。だとすると、感情的分極化は争点選好が投票判断に及ぼす影響をすべての争点について低下させるのか、それとも争点ごとに低下の度合いが異なるのか。トルコは世界の中で最も感情的分極化が進んでおり、恰好の事例と言える。本研究ではトルコについての一次データを用いて、この問題に答えることで、権威主義的政権やポピュリスト政権が用いる世論操作の仕組みとその限界を明らかにする。
期間
2025年4月~2027年3月
研究会メンバー
| 役割 | メンバー |
|---|---|
| [ 主査 ] | 間 寧 |
※所属は研究会発足時のものです。
予定する研究成果
- 査読付外国語学術誌投稿