調査研究
研究会一覧2025年度
タイにおける社会保障制度に関するOLGモデルの適用と分析
概要
近年、経済の不安定性や社会的格差の拡大が問題視される中、ベーシックインカムの導入が新たな社会保障制度として注目されている。
特に新興国や途上国では、所得格差の固定化や政治経済の構造が柔軟な政策形成を困難にしており、従来の福祉制度を導入することが難しい状況である。また、制度の運用面においても、複雑さや資源・インフラの不備が大きな課題となっている。このような背景により柔軟な制度としてベーシックインカムが期待されている。
本研究会では、タイを事例に、ベーシックインカム導入の可能性を検討し、その制度が経済成長と安定性に与える影響を分析することを目的とする。具体的には、まずベーシックインカムの基礎理論を学び、次にOLG(世代重複)モデルの理論的基盤を確認する。その後、タイ経済に適用可能な理論モデルの構築を試みる。この研究会を通じて、将来的な実証分析に向けて、どのような課題に挑戦できるかを明らかにすることを目指す。
期間
2025年4月~2026年3月
研究会メンバー
| 役割 | メンバー |
|---|---|
| [ 主査 ] | 柴田 つばさ |
| [ 委員 ] | 矢野 貴之(専修大学 教授) |
※所属は研究会発足時のものです。
予定する研究成果
- 基礎理論研究会成果報告書