調査研究

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台湾半導体産業の重層的生産体制の形成(2022_2_40_024)

概要

 近年、台湾半導体産業が世界的に注目されている。その理由のひとつは、世界的に深刻な半導体の不足が発生したことから、世界のファウンドリ(製造受託)市場で4分の3のシェアを持つ台湾半導体産業の重要性に多くの企業や政府が気づいたことである。世界最大のファウンドリ専業メーカーのTSMC(台湾積体電路製造)が最先端技術を有するとともに、非先端分野でも台湾企業は主たるサプライヤーになっている。  本研究の目的は、台湾半導体産業が複数の世代に跨った技術水準の製品を生産する重層的な体制を持つことに着目し、そのような生産体制の形成過程を明らかにすることである。TSMCをはじめとする半導体メーカーの間のインタラクションの帰結として、生産体制の重層性が形成されたことを描き出す。ファウンドリ・サービスのユーザー企業や政府の役割についても検討する。

期間

2022年4月~2024年3月

研究代表者

佐藤 幸人

研究成果

アジア経済