調査研究

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権威主義体制下の台湾における環境政策の形成過程-公衆衛生政策の一部から「後発の公共政策」への転換-(2022_1_40_011)

概要

台湾の1960年代半ばから1970年代末の時期を中心に、権威主義体制下で環境政策、その原型としての公衆衛生政策、環境衛生政策がどのように形成されたかを明らかにする。さらに、民主化以後の環境政策の急速な進展に対して、権威主義体制下の「初期」の環境政策がどのように影響を与えたかを明らかにする。環境政策は権威主義体制下での統制的で動員色が強かった公衆衛生の一部から、市民の参加にもとづく行政サービスの提供へと転換したと考えられる。そのような転換がどのように行われたかを明らかにするための基礎的な研究として、権威主義体制下の政策形成過程とその背景を検討する。

期間

2022年4月~2023年3月

研究代表者

寺尾 忠能

研究成果

アジア経済