調査研究

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中央アジア灌漑史から見る水利用の在来知(2022_1_40_008)

概要

本基礎理論研究会は、中央アジアにおける水利・灌漑の展開とその社会的影響を在来知という観点から分析するための概念と事例の整理・検討を行うことを目的とする。中央アジアの二大河川であるアム川とシル川の流域およびその河口であった旧アラル海地域を具体的な分析対象とする。アラル海はソ連期の過度な水利開発によって消滅の危機に瀕しているが、その背景には乾燥地域で蓄積されてきた水利用に関する在来知が、ソ連型の近代知によって置き換えられた過程が想定される。地域に即した水利用を考える際には在来知の再検討が有意義である。歴史学および文化人類学を専門とするメンバーによって、中央アジアの水利の在来知とその動態、さらに全体像を提示するためにどのような課題が存在するのかを検討する。

期間

2022年4月~2023年3月

研究代表者

植田 暁

研究成果

基礎理論研究会成果報告書