調査研究

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内戦終結における拒否権プレーヤーの影響(2022_1_40_004)

概要

内戦研究は、政治学の主要な領域の1つとして膨大な研究の蓄積がある分野である。しかし、それらの研究の多くは武装勢力の動態や政府-武装勢力間の相対的な強さといった軍事的要因(たとえば、Arjona 2017; Cunningham 2011; Staniland 2014; Weinstein 2006)に焦点を当てており、政府側の要因に焦点を当てたものは、管見の限り、多くない。国家・政府の内戦への影響を検証した研究として、経済発展の程度や地理的要因、天然資源の有無といった国家レベルのマクロな特徴(たとえば、Buhaug et al. 2009; Collier et al. 2004; Fearon and Laitin 2003; Ross 2004)があるが、よりミクロなレベル、つまり国内政治アクターの動態と内戦の継続や終結の関係性を明示的に分析の射程に収めた研究はほとんどない。そこで、本研究課題では、内戦国内の政治アクターが内戦の終結過程にどのような影響力を及ぼすのかを研究設問として、比較政治学の分析視座から政治アクターの内戦終結への影響力を明らかにする。

期間

2022年4月~2023年3月

研究代表者

渡辺 綾

研究成果

査読付外国語学術誌投稿