調査研究

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2016年度 研究テーマ:C-38
気候変動レジームの成立過程における米中の決定的役割

概要

2009年、コペンハーゲンにて国連の気候変動枠組条約締約国会議が開催された。本研究では、この会議の前から現在にかけて米国と中国が発揮してきた「決定的役割」について、国際交渉の政治過程という視点から分析・検証する。特に、米中両国が国連以外の場で様々な政治協議を通じて議論を重ね、国際的な枠組みの構築に影響を与えてきたことに注目する。国際レジームを用いて気候変動問題のような地球規模の課題に対処する国連交渉は、これまでに大きく行き詰まってきたが、本研究は米中両国が果たした役割を検討することで、同様の課題に対する国際レジーム構築に示唆を与える。地球規模の課題に対して、国際的な枠組みのルール策定に対する主要国の関与のあり方について、或いは各国共通の課題に対する利害対立を越えた国際協力の進め方について政策提言につながると期待される。

期間

2016年4月~2017年3月

研究会メンバー
[ 主査・幹事 ] 鄭 方婷
研究成果
  • 学術雑誌への投稿