森林資源勘定 北欧の経験・アジアの試み  

開発と環境シリーズ

No.9

ノルウェー、フィンランド流の環境資源勘定をフィリピン、インドネシア、タイの森林セクターに適用した研究の成果。北欧の経験についても報告。

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■ 森林資源勘定 北欧の経験・アジアの試み
■ 小池浩一郎・藤崎成昭  編
■ 4,840円(本体価格 4,400円)
■ A5判
■ 347pp
■ 1997年
■ 品切れ

CONTENTS

表紙・目次等

はしがき / 小池 浩一郎, 藤崎 成昭

第1章 環境資源勘定とその途上国への適用 / 藤崎成昭
はじめに
I 「持続可能な所得」の基本的考え方
II SNAと環境資源勘定
III 「持続可能な所得」の問題点
IV 環境資源勘定の途上国への適用
V 森林資源勘定計測の試み—その概要

第2章 セクター商品表、マスバランス表推計の意義と問題点 / 小池浩一郎
I 現代社会と経済計算
II 擬制計算の位置
III 関心領域の諸情報を関連づける
IV 森林勘定とセクター・商品表の整合性
V マスバランス表の推計の問題点
VI コミュニケーションとしての自然資源勘定

第3章 環境資源勘定およびその利用 / 古井戸宏通
はじめに
I 環境資源勘定による環境資源の表章
II 環境資源勘定の利用—データから情報へ

第4章 自然資源勘定における林地の扱い / 山本伸幸
はじめに
I 森林林地勘定の一般構造
II 林地マイクロデータセット
III 土地被覆・土地利用勘定
IV 発展途上国における森林林地勘定作成の意義と可能性

第5章 東南アジアにおける環境資源勘定 / 小島道一
はじめに
I 東南アジアを対象とした環境資源勘定研究
II 森林の経済評価
III グリーンGDPの意義と問題点
IV 環境・資源勘定研究の意義
むすび

第6章 森林の環境・自然資源勘定(抄訳)—タイの事例 / ダムソンサック・チンダクン
I なぜ森林勘定なのか
II 森林とタイ経済
III 産業の背景
IV 概念枠組み、勘定の形式および分類
V 観察結果

第7章 森林資源のマスバランス表—インドネシアの事例 / インドネシア中央統計局
はじめに
I インドネシアの森林の概要
II 1995年の木材に関する特別調査
III 作業のながれ

第8章 森林・木材資源の環境勘定(抄訳)—フィリピンの事例 / コラソン・L・ラペラ
はじめに
I 手法と成果
II 議論と分析
III 要約と政策的含意

第9章 フィンランドの森林勘定 / レオ・コルトラ、ユッカ・ムーコネン
I 背景
II 森林勘定枠組み
III 木材物質
IV 森林ストック勘定と森林の質的指標
V 森林と国民勘定
VI フィンランドにおける森林勘定の発展

第10章 なぜ自然資源勘定なのか / クヌート・H・アルフセン
はじめに
I ノルウェーの自然資源勘定の起源と組織
II ノルウェーの資源勘定の構造
III 自然資源勘定の分析への利用
IV ノルウェーの教訓に基づく議論といくつかの結論

付録:フランス統計経済研究所『環境サテライト勘定』(1986年)抄訳