中台関係のダイナミズムと台湾――馬英九政権期の展開――

研究双書

No.639

中国との葛藤に満ちた関係は、台湾の政治と経済にどのようなインパクトをもたらしているのか?馬英九政権期(2008~16年)の分析を通じて、中台関係の展開と台湾の構造変動を探る。

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■ 中台関係のダイナミズムと台湾――馬英九政権期の展開――
■ 川上 桃子・松本 はる香
■ 3,960円(本体価格 3,600円)
■ A5判
■ 228pp
■ 2019年3月
■ ISBN978-4-258-04639-3

CONTENTS

はじめに――本書のねらい――
第1節 中台関係の歴史的背景――馬英九政権の歴史的文脈――
第2節 馬英九政権期を論じることの意義
第3節 本書の構成

正誤表

はじめに
第1節 分析枠組み
第2節 「両岸クライアンテリズム」と国共両党
第3節 台商への利益分配
第4節 台商の行動への監視
第5節 中国の影響力行使と台湾の選挙
おわりに

はじめに
第1節 分析視点
第2節 中国による「ビジネスをもって政治を囲う」戦略の展開過程
第3節 事例分析――台湾産農水産物の優遇策と台湾への観光客の送り出し――
むすび

はじめに
第1節 準公式的な中台交流の再開
第2節 中台関係の緊密化をめぐる中国側の立場
第3節 中台関係の緊密化と台湾をめぐる安全保障問題
第4節 馬英九再選後の中台関係
第5節 台湾海峡の「現状維持」と中台の軍事バランス
おわりに

はじめに
第1節 先行研究のサーベイと本章の分析視点
第2節 馬英九政権期における経済政策と台湾経済
第3節 対中輸出競争力の検証
第4節 対外投資と台湾経済の関係
おわりに

はじめに
第1節 研究の位置づけと課題
第2節 「パンと愛情」と海外就業の現在
第3節 台湾の若者は中国で働くことを望むのか――学生との議論から――
おわりに