ラテンアメリカの市民社会組織 ――継続と変容――

研究双書

No.626

労働組合・協同組合・コミュニティ組織・キリスト教集団をはじめ、ラテンアメリカでは様々な市民社会組織がみられる。コーポラティズム論や代表制民主主義論を手掛かりに、近年のラテンアメリカ5カ国における国家とこれらの組織の関係性を分析する。

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■ ラテンアメリカの市民社会組織 ――継続と変容――
■ 宇佐見耕一 ・ 菊池啓一 ・ 馬場香織  編
■ 3,630円(本体価格 3,300円)
■ A5判
■ 265pp
■ 2016年11月
■ ISBN978-4-258-04626-3

CONTENTS

序章 問題の所在と分析の視点 / 宇佐見 耕一、菊池 啓一、馬場 香織

はじめに
第1節 問題の所在
第2節 コーポラティズム論――利益媒介・政策形成――
第3節 民主主義と市民社会
第4節 本書の構成

第1部 利益媒介・政策形成と市民社会組織

はじめに
第1節 メキシコ2012年労働法制改革の背景と概要
第2節 本章の分析視角――労組の戦略、パワー、レバレッジ――
第3節 労組の戦略、レバレッジと労働法制改革
おわりに

はじめに
第1節 ボリビアの国家――市民社会組織関係についての研究――
第2節 理論枠組み――ボリビア鉱業にみる国家と市民社会組織のあいだでの政策決定――
第3節 新鉱業法の成立過程
おわりに

はじめに
第1節 国家主導型発展モデル期の労働組合
第2節 労働組織の影響力の低下と1990年代の新自由主義改革
第3節 ポスト新自由主義期の労働組合
おわりに

第2部 民主主義と市民社会組織

はじめに
第1節 市民社会と民主主義概念の整理
第2節 ベネズエラにおける参加民主主義の萌芽
第3節 チャベス政権下のコミュニティベースの参加民主主義の実態とその変質
結論

はじめに
第1節 ブラジルの市民社会組織のプロフィール
第2節 市民社会組織への財政移転
第3節 データ分析
おわりに

はじめに
第1節 ブラジルの政治と宗教をめぐる変化
第2節 中絶をめぐる国家とキリスト教系宗教集団
第3節 LGBTをめぐる国家とキリスト教系宗教集団
第4節 国家と宗教集団の関係
おわりに