太平洋島嶼地域における国際秩序の変容と再構築  

研究双書

No.625

21世紀以降、太平洋をめぐり地政学上の大変動が起きている。島嶼諸国・ANZUS(豪、NZ、米)・中国などの新興勢力による三者間のパワーシフトと合縦連衡の関係について、各分野の専門家により実証的に分析。現代オセアニアの国際関係を考えるための必読書。

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■ 太平洋島嶼地域における国際秩序の変容と再構築
■ 黒崎岳大 ・ 今泉慎也  編
■ 3,630円(本体価格 3,300円)
■ A5判
■ 260pp
■ 2016年3月
■ ISBN978-4-258-04625-6

CONTENTS

はじめに
第1節 太平洋島嶼地域をめぐる国際秩序の変容――第2次世界大戦後を中心に――
第2節 太平洋島嶼地域に対する域外国の外交戦略
第3節 日本における太平洋島嶼地域研究の視座とその可能性
第4節 本書の構成

はじめに
第1節 フィジー軍事政権による民主化政策の立案と実行
第2節 新憲法の成立と特徴
第3節 2014年総選挙と民主制復帰
第4節 フィジー軍事政権下の国際関係の変容
おわりに

はじめに
第1節 温存された慣習法世界――固有法学の構想――
第2節 慣習地の利用はどうして可能なのか
第3節 資源開発利益の分配はどう制度化されたのか
第4節 考察
おわりに

はじめに
第1節 南太平洋をめぐる国際関係の変化――中国の影響力拡大とオーストラリアの影響力低下――
第2節 オーストラリアの対メラネシア援助の動向
第3節 オーストラリアのメラネシアの援助政策の課題
おわりに

はじめに
第1節 自然災害と災害対応
第2節 防災分野の経済協力についての国際社会の変化
第3節 太平洋島嶼国における防災体制
第4節 太平洋島嶼地域での災害事例
第5節 人間の安全保障に資する太平洋島嶼国への防災協力策
おわりに

はじめに
第1節 PIFとは何か?――その機能と組織――
第2節 PIFの設立と役割の変遷
第3節 考察――PIFの機能に関する考え方と地域統合への取り組みの関係――
おわりに