独裁体制における議会と正当性 ――中国,ラオス,ベトナム,カンボジア――
独裁者(独裁政党)が議会を通じていかに正当性を獲得し,体制維持を図っているのか。中国,ラオス,ベトナム,カンボジアの4カ国を事例に,独裁体制が持続するメカニズムの一端を明らかにする。
■ 独裁体制における議会と正当性 ――中国,ラオス,ベトナム,カンボジア――
■ 山田 紀彦 編
■ 2,640円(本体価格 2,400円)
■ A5判
■ 196pp
■ 2015年11月
■ ISBN978-4-258-04621-8
お詫びと訂正
本書32ページ、3行目、『群体制事件』とあるのは、『群体性事件』の誤りです。
お詫びして訂正します。(編集担当)
CONTENTS
序章 独裁体制における議会と正当性 / 山田 紀彦
はじめに
第1節 4カ国をとりあげる理由,本書のねらい
第2節 先行研究の整理――独裁体制下の議会――
第3節 正当性と議会の役割――本書の分析枠組み――
第4節 各章の概要
はじめに
第1節 先行研究と本章の意義
第2節 立法過程と主要アクターに対する党指導
第3節 「5カ年計画」制定過程での民意の取り込み
第4節 個別の法律制定過程におけるパブリックコメントの募集
おわりに
はじめに
第1節 先行研究と本章の位置づけ
第2節 不服申立て過程と国会の対応
第3節 ホットラインへの対応
おわりに
第3章 ドイモイ期ベトナムにおける国会の刷新と政治的機能 / 石塚 二葉
はじめに
第1節 国会,国会議員選挙と一党独裁――先行研究とその評価――
第2節 政治的脅威と国会機能の刷新
第3節 1997年以降の政治的危機と国会
結語
はじめに
第1節 カンボジア政治における選挙と議会の位置づけ
第2節 第3期国民議会(2003~2008年)
第3節 第4期国民議会(2008~2013年)
おわりに
終章 独裁体制をとらえる視座――正当性維持の視点から―― / 山田 紀彦
はじめに
第1節 議会機能の多様性
第2節 議会と正当性の関係
第3節 新たな視座への試論
おわりに