アジアの生態危機と持続可能性 ――フィールドからのサステイナビリティ論――

アジアの経済成長の周辺に置かれているフィールドの基層から,長期化する生態危機への政策対応と社会対応に関する経験知を束ねていくことにより,「サステイナビリティ論」の新たな地平を切り拓く。

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■ アジアの生態危機と持続可能性 ——フィールドからのサステイナビリティ論——
大塚 健司  編
■ 4,070円(本体価格 3,700円)
■ A5判
■ 294pp
■ 2015年3月
■ ISBN978-4-258-04616-4

CONTENTS

はじめに
第1節 生態危機と持続可能性
第2節 環境ガバナンス論からサステイナビリティ論へ
第3節 本書の構成と論点――フィールドからのサステイナビリティ論に向けて――

はじめに
第1節 継続的生態危機としてのゾド(寒雪害)
第2節 被害の「根絶」をめざして――社会主義時代以前・社会主義時代(ネグデル形成以降)のゾド対策――
第3節 災害に「対処」する――社会主義崩壊後のゾド対応実践――
おわりに

はじめに
第1節 大興安嶺におけるトナカイ飼養
第2節 トナカイの角の商品化と販売
第3節 ポスト「北方の三位一体」時代を生きるための技術
第4節 飼養技術の「内在的な展開」
おわりに

はじめに
第1節 中国西北地域の自然環境と社会経済的位置づけ
第2節 関連政策と分析視角
第3節 甘粛省張掖市の事例研究
おわりに

はじめに
第1節 日本における過疎対策と限界集落問題
第2節 高知県における過疎化の動態と集落対策
第3節 コミュニティからの実践――高知県仁淀川町を事例として――
おわりに

はじめに
第1節 小アラル海漁業の組織構造
第2節 アラル海の水位低下と漁業への影響
第3節 アラル海災害の顕在化による小アラル海漁業への初期対応
第4節 アラル海災害下での漁民の選択とリスク認識
おわりに

はじめに
第1節 淮河流域における水汚染被害の拡大
第2節 政府による汚染対策と被害対応
第3節 水汚染被害の現場におけるNGOの実践
第4節 政策と実践の相互作用
おわりに

第1節 本書の問題意識
第2節 知見の総合の試み
第3節 今後の展開に向けた課題