東アジアにおける移民労働者の法制度 ――送出国と受入国の共通基盤の構築に向けて――

東アジアがASEANを中心に自由貿易協定で繋がる現在、労働力の需要と供給における相互依存が高まっている。東アジア各国の移民労働者に関する法制度・政策を分析し、経済統合における労働市場のあり方を問う。

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■ 東アジアにおける移民労働者の法制度 ――送出国と受入国の共通基盤の構築に向けて――
山田美和  編
■ 3,960円(本体価格 3,600円)
■ A5判
■ 288pp
■ 2014年3月
■ ISBN978-4-258-04611-9

CONTENTS

問題の所在
第1節 東アジア諸国の移民労働者政策における多様性
第2節 抱える共通の問題点――二国間合意・斡旋業者・非正規移民
第3節 移民労働者をめぐる国際的および地域的枠組み
第4節 移民労働者政策と人身取引対策
第5節 東アジア経済圏における移民労働者に関する共通基盤の構築に向けて

はじめに
第1節 対外労働輸出の政策と法
第2節 対外労働輸出の推移
第3節 対外労働輸出の管理体制
第4節 二国間の対外労務協力
おわりに

はじめに
第1節 インドネシアの送り出し政策の変遷
第2節 移住労働者法による送り出し制度改革
第3節 法制度改正後の移住労働の変化と限界
第4節 今後の課題――単純労働の「専門職化」と送出諸国の連帯

はじめに
第1節 フィリピンにおける労働力送り出し政策の展開
第2節 労働者送り出しのための制度分析
第3節 労働移動と二国間協定
おわりに

はじめに
第1節 タイへの隣国3カ国からの労働者の概要
第2節 移民労働者の受け入れ政策の変遷
第3節 二国間覚書と国籍証明手続――その表裏関係とジレンマ
第4節 問題と課題
おわりに

はじめに
第1節 ベトナムにおける国際労働移動の概要
第2節 ベトナム人労働者の失踪問題と韓国,日本の対応
おわりに

はじめに
第1節 カンボジア人労働者送り出し状況
第2節 送り出し制度の概要
第3節 タイ,マレーシア,韓国への送り出し制度と実態
おわりに

はじめに
第1節 東アジアの主要国における外国人労働者受け入れと法
第2節 考察
むすびにかえて