新興民主主義国における政党の動態と変容  

多元社会の民主主義における政党の今日的状況を多面的に解明。アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカの国々を取り上げた、地域横断的な事例研究の試み。

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■ 新興民主主義国における政党の動態と変容
佐藤 章  編
■ 4,620円(本体価格 4,200円)
■ A5判
■ 341pp
■ 2010年
■ ISBN978-4-258-04584-6

CONTENTS

まえがき / 佐藤 章

はじめに
第1節 研究会における狙い
第2節 本書の構成
第3節 今後の研究に向けた問題領域と論点
むすび

はじめに
第1節 先行研究
第2節 新生南アフリカの政治制度とGNU
第3節 NP/NNP の変革・変容過程
第4節 連合政治の中のNP/NNP
第5節 NP/NNP の支持基盤の変容
おわりに

はじめに
第1節 地域政党の時代 —分裂を繰り返す野党勢力—
第2節 アンブレラ政党の模索 —モイの引退と離党規制の形骸化—
第3節 政権交代の成立 — KANU 瓦解とNARC 結成—
第4節 瓦解 —キバキ政権の統治とNARC —
第5節 NARC とは何だったか —加速する政党の組み替え—
おわりに

はじめに
第1節 戦後イラクにおける政党の性格と促進される合従連衡
第2節 政党の権力闘争と合従連衡のポリティクス
第3節 合従連衡の力学と宗派対立の深化回避のメカニズム
結論

はじめに
第1節 宗派主義制度下の政党
第2節 政党活動の活性化がもたらす内政麻痺
おわりに

はじめに
第1節 多数派民族政党の政策選択
第2節 政治制度が政策選択にもたらす影響
第3節 UMNO の分裂と党首交代のメカニズム
むすび

はじめに
第1節 「民主化」後コートディヴォワールにおける三大政党
第2節 「イヴォワール人性」をめぐる問題
第3節 「イヴォワール人性」条項への各政党の対応
第4節 コートディヴォワールにおける民族と政党
結論

はじめに —ラテンアメリカ政治の分岐の中でのブラジルとアルゼンチン—
第1節 本章の視角設定
第2節 両国の経緯の概要
第3節 ブラジルとアルゼンチンの政治の共通性についての一視角
—政党政治,「強い連邦制」,サブナショナル・レベルの「伝統政治」—
第4節 ブラジルにおける政党政治・「伝統政治」の変容と民主主義
第5節 アルゼンチンにおける政党政治・「伝統政治」の変容と民主主義
まとめ

はじめに
第1節 政治的活動空間の開放または制約
第2節 興隆する社会運動の姿
第3節 社会運動とポピュリスト政治家との相克 —競合・共棲・恭順・協調—
むすび —そして,民主主義へのインプリケーション—