アジア開発途上諸国の投票行動 —亀裂と経済—
アジア途上国で有権者は何を基準に政権選択をしているのか。5カ国の定量分析により、政権の経済実績や社会の亀裂の重要性と、先進国との違いを明らかにした。
■ アジア開発途上諸国の投票行動 —亀裂と経済—
■ 間 寧 編
■ 4,510円(本体価格 4,100円)
■ A5判
■ 332pp
■ 2009年
■ ISBN978-4-258-04577-8
CONTENTS
はじめに
第1節 先行研究概観
第2節 研究設計
第3節 主な知見
おわりに
序論
第1節 選挙政治の特色と研究の動向
第2節 選挙におけるヒンドゥー多数派と宗教的少数派
第3節 経済投票とヒンドゥー・ムスリム間の宗派間亀裂による投票
第4節 宗派間亀裂投票と経済投票の顕在化——1962年から1999年の展開——
結論
第3章 スリランカ:社会における亀裂の重要性 / 三輪博樹
序論
第1節 スリランカにおける選挙政治と政党政治
第2節 先行研究の検討と本論における研究方針
第3節 スリランカにおける有権者の投票行動
結論
第4章 トルコ:政治経済不安定と政権選択 / 間 寧
序論
第1節 先行研究概観—トルコにおける投票行動—
第2節 方法論—仮説、データ、方法—
第3節 マクロ分析—不安定経済、支配の対価、責任明瞭性—
第4節 ミクロ分析—党派、経済/家計、過去/将来、亀裂、賞罰—
結論
序論
第1節 長期的傾向の要因(1)—政党間競合のパターンと亀裂投票の関係—
第2節 長期的傾向の要因(2)—異民族亀裂投票効果の検証—
第3節 短期的変動の要因
結論
第6章 インドネシア:再生した亀裂投票と不明瞭な業績投票 / 川村晃一・東方孝之
序論
第1節 インドネシアにおける選挙と投票行動研究
第2節 方法論
第3節 亀裂投票の再生と不明瞭な業績投票
結論
補論