金融政策レジームと通貨危機 -開発途上国の経験と課題-
金融政策と為替レート制度からなる「金融政策レジーム」の視点から、90年代以降の開発途上国における通貨危機とインフレーションを分析する。
■ 金融政策レジームと通貨危機 -開発途上国の経験と課題-
■ 三尾 寿幸 編
■ 4,070円(本体価格 3,700円)
■ A5判
■ 334pp
■ 2003年12月
■ 品切れ
CONTENTS
まえがき / 三尾 寿幸
序 / 三尾寿幸
1.本書の目的と分析結果
2.本書の構成
第1章 開発途上国の金融政策レジーム / 三尾寿幸
第1節 開発途上国におけるインフレーション・成長・為替レート
第2節 金融政策レジームとしての固定相場制度
第3節 変動相場制度下の三つの金融政策レジーム
おわりに
はじめに
第1節 アジア諸国の為替レート政策
第2節 通貨危機前後の為替レート政策の変容
第3節 アジア諸国の為替レート政策と輸出競争力
第4節 アジア金融通貨危機の教訓
補論 通貨危機直前のタイの為替政策
第3章 インドネシアの金融政策の枠組みと課題 / 小松正昭
はじめに
第1節 1980年代から1990年代央にかけての金融政策
第2節 海外からの資金流入と金融政策
第3節 金融危機と経済システムの崩壊
第4節 金融危機後の金融政策と課題
まとめ
はじめに
第1節 金融政策
第2節 為替レート政策
第3節 国際資本移動
おわりに
はじめに
第1節 為替レート政策の変遷と現行管理フロート制下での為替レートの伸縮性
第2節 金融政策運営:インフレーション・ターゲティングへの移行
第3節 インフレーション・ターゲティングのもとでの為替レートのマネジメント
第4節 実質為替レート,非貿易財相対価格の変動とその背景
むすび
第6章 アルゼンチンのカレンシー・ボード制と通貨危機 / 西島章次
はじめに
第1節 アルゼンチンのカレンシー・ボード制
第2節 カレンシー・ボード制の理論分析
結語
第7章 通貨危機再発防止に挑戦するメキシコの金融政策 / 北島啓治
はじめに
第1節 開発途上国における大量資本流入
第2節 メキシコの通貨危機のメカニズム
第3節 通貨危機後の金融政策
第4節 インフレーション・ターゲティングとの関係
おわりに
第8章 エジプトの為替レート制度 / 山田俊一
はじめに
第1節 為替レート固定化に基づく経済安定政策
第2節 資本流入と政策対応
第3節 為替レート制度の変化
おわりに
はじめに
第1節 1980年以降の金融政策運営
第2節 インフレ原因の先行研究:財政赤字と通貨供給
第3節 予備的分析1:財政赤字,通貨供給とインフレ
第4節 予備的分析2:政治圧力と財政支出
第5節 中央銀行の独立性
第6節 まとめと展望
はじめに
第1節 インフレーション・ターゲティングの理論
第2節 開発途上国へのインフレーション・ターゲティング適用上の問題
おわりに