イラン国民経済のダイナミズム  

現代イランの国民経済の実態を、その歴史的成立過程、石油部門とのかかわり、諸産業の発展の様態などと絡めながら実証的に考察する。

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■ イラン国民経済のダイナミズム
■ 原隆一・ 岩﨑葉子  編
■ 2,970円(本体価格 2,700円)
■ A5判
■ 238pp
■ 2000年2月
■ 品切れ

CONTENTS

はじめに

第1節 世界経済の枠組みとイラン経済
1.自由貿易主義とイランの周辺部化
2.大戦間期の世界経済とイラン経済の自立化

第2節 財政政策と工業化戦略
1.財政政策と国家的蓄積
2.レザーシャー期の工業化政策

第3節 国家的蓄積と地主制

おわりに

第2章 革命以降のイランにおける石油と経済発展 / マスード・カールシェナース/翻訳:徳増克己/監訳:岩﨑葉子

はじめに

第1節 イラン経済における石油部門の重要性
1.石油部門の状況
2.石油経済における政策と構造的変容の諸問題

第2節 イスラム共和国の下での経済および制度の変容—革命時の動乱と戦争の遺産
1.制度上の変革
2.価格の歪み
3.実質公定為替レートと間接補助金

第3節 製造業における生産非効率性および価格補助金

第4節 戦後の経済改革プログラム
1.5カ年計画下でのパフォーマンス
2.為替レート一本化の試み
3.第1次計画から現在まで

おわりに

はじめに

第1節 アパレル産業概観
1.イランのアパレル産業
2.テヘランのアパレル産業

第2節 テヘラン・アパレル製品の流通
1.アパレル企業の類型
2.生産から販売にいたるまでの流れ
3.流通業者の役割

第3節 テヘラン・アパレル産業における流通現象の意味
1.企業規模と外注依存度
2.製品企画のイニシアティブ
3.アパレル企業と小売り業者

むすびにかえて

はじめに

第1節 視点と対象
1.二つの視点
2.対象地域

第2節 イランの工業成長の軌跡—重要な諸側面
1.イラン工業発展の推移
2.イラン工業に占めるヤズド州の位置

第3節 ヤズド州内の繊維産業の構造—工場規模の側面を中心に
1.繊維産業の構造変化
2.工場の規模

第4節 工場の創業年次
1.工場の創業年次
2.工業発展に関するヤズド当局の期待

第5節 ヤズド州内の繊維・織物工業の立地構造
1.工場の地理的分布
2.ヤズド市外の小規模工場(作業所)の一事例

むすび

はじめに

第1節 イラン・イスラム革命前の農業政策の展開
1.農地改革と農村社会の変化
2.地域開発政策の展開と農業公社

第2節 イラン・イスラム革命後の農業政策の展開
1.革命後の農業政策と農村社会の変化
2.イスラム農地改革
3.農業政策と人口、食糧、自然環境

おわりに

補章 イラン経済における尽きない資源—ペルシア絨毯— / アリ・ソレイマニエ

第1節 ペルシア絨毯の歴史的展開

第2節 ペルシア絨毯の特質
1.絨毯の素材
2.絨毯の構造
3.パイル糸の染色
4.ペルシア絨毯の機と道具
5.イラン手織り絨毯の存続の理由
6.ペルシア絨毯の芸術家たち

第3節 イラン経済におけるペルシア絨毯の役割
1.雇用
2.外貨獲得
3.ペルシア絨毯の生産状況

第4節 ペルシア絨毯生産にかかわる組織