チャベス政権下のベネズエラ
アジ研選書
No.43
南米急進左派の急先鋒チャベス政権の14年間はベネズエラにとってどのような意味をもつのか。また彼が推進したボリバル革命とは何なのか。政治、社会、経済、外交の諸側面からその実態をさぐる。
■ チャベス政権下のベネズエラ
■ 坂口 安紀 編
■ 3,410円(本体価格 3,100円)
■ A5判
■ 245pp
■ 2016年2月24日
■ ISBN978-4-258-29043-7
CONTENTS
序章 / 坂口 安紀
はじめに
第1節 チャベス政権の14年
第2節 チャベス大統領の政治思想の源泉
第3節 本書の構成と特徴
第1章 政治制度改革と新たな政治アクターの台頭 / タイス・マインゴン
はじめに
第1節 チャベス政権下の政治制度改革と政治変化
第2節 新たな政治社会アクター
むすび
第2章 民主主義と政治参加の変容 / エクトル・ブリセニョ
はじめに
第1節 民主主義概念についての整理
第2節 ベネズエラにおける参加民主主義
第3節 1999年憲法からの逸脱――参加民主主義から大衆民主主義へ――
第4節 政治参加と社会抗議デモ
むすび
第3章 ボリバル革命の柱、社会政策ミシオン / ホルヘ・ディアス・ポランコ
はじめに
第1節 ミシオンとは
第2節 医療ミシオン
第3節 医療以外の社会開発ミシオン
むすび
第4章 国家介入型経済政策とマクロ経済へのインパクト / 坂口 安紀
はじめに
第1節 チャベス政権誕生と反ネオリベラリズム再考
第2節 チャベス政権の経済政策の変遷
第3節 チャベス政権の経済政策とマクロ経済へのインパクト
第4節 チャベス政権下の石油産業
むすび
第5章 石油をてことした外交戦略と新しい地域統合の模索 / 浦部 浩之
はじめに
第1節 チャベス外交への視点
第2節 反米外交への転換とALBA、PETROCARIBEの構築
第3節 ALBAとPETROCARIBEが地域国際関係に与えた影響
第4節 ラテンアメリカの新しい地域主義とチャベス外交
第5節 チャベス外交の成果と限界
むすび
終 章 / 坂口 安紀
第1節 本書の総括
第2節 ベネズエラの現状と社会主義