東アジアのイノベーション――企業成長を支え、起業を生む〈エコシステム〉――

他社で出版した研究成果

作品社

「大衆創業、万衆創新」第四次産業革命の最先端では、何が起きているのか? レノボ、ファーフェイ、アリババ、TikTok、 テンセント……続々誕生するグロ-バル企業と“ユニコーン”たち。「深圳ショック」の実態、北京、台湾、シンガポール等のスタートアップの集積、ベンチャーの“苗床”ともいうべき〈生態系〉の仕組みと驚異の成長ぶりを、第一線の研究者たちが報告。

エコシステム(ecosystem、生態系)とは?
環境問題に特化した言葉ではない。本書では、特に、起業とスタートアップを通じたイノベーションを育む地域的な仕組みとして、起業家を中心に、投資家、政府、大学、大企業やコワーキングスペースなどの多様な要素から成る相互依存関係の総体を指す。

■ 東アジアのイノベーション――企業成長を支え、起業を生む〈エコシステム〉――
木村 公一朗 著
■ 2,640円(本体価格 2,400円)
■ 239pp
■ 2019年11月
■ ISBN978-4-86182-783-9

Contents

はじめに

序章 東アジア経済の変化 イノベーションの新たな担い手/木村公一朗・牧兼充
 コラム1 韓国のスタートアップ/安倍誠

第1章 大学の起業家育成 シンガポール国立大学の事例/福嶋路
 コラム2 タイのエコシステムの現状と今後の展望/越陽二郎

第2章 「シリコンバレー志向型政策」の展開 台湾の事例/川上桃子
 コラム3 シリコンバレーとアジアをつなぐ移民起業家たち/川上桃子

第3章 ベンチャーキャピタル 中国の事例/丁可
 コラム4 中国「政府引導基金」の実態/丁可

第4章 コワーキングスペース 中国「衆創空間」の事例/伊藤亜聖
 コラム5 中国のスタートアップと特許/木村公一朗

第5章 大学のスタートアップ支援 中国・清華大学の事例/周少丹・林幸秀
 コラム6 日本のエコシステムとディープテック/伊藤毅

第6章 オープンソースとマスイノベーション メイカー向けハードウェア・スタートアップの事例/高須正和
 コラム7 スタートアップ・コミュニティにおける成功者の役割/福嶋路

第7章 シェアリング・エコノミー 中国の事例/丸川知雄
 コラム8 スター・サイエンティストが拓く日本のエコシステム/牧兼充

終章 起業を通じたイノベーションの今後/木村公一朗