木村 公一朗
研究歴
各国間の所得格差の要因を探るため、新興国企業の成長メカニズムに関心があります。とくに、急成長してきた中国企業を対象にして、(1)1980年代以降の経済自由化の下、どのように成長を実現させてきたのか、また、(2)2000年代半ば以降、さらなる成長のため、どのようにイノベーション活動や海外進出を活発化させてきたのかを研究してきました。そして、(1)については、先進国企業とくらべた技術格差が、中国企業の事業構造やバリューチェーンの構築に影響をあたえたことを、(2)については、産業ごとの技術の成熟度の違いが、おなじ中国企業であったとしても、成長パターンの多様化に影響をあたえたことを明らかにしました。中国企業を事例としながら、企業間や産業間の比較をこころみることで、新興国企業の多様な成長パターンを統一的に分析できるようにすることを目指してきました。
現在取り組んでいるテーマ
新興国企業の技術蓄積プロセスを明らかにするため、中国企業などの技術ポジションの形成パターンと企業業績の関係について研究しています。
関連するリンク
- 研究テーマ紹介(動画)
- 研究テーマ紹介(IDEスクエア)
- 単著紹介(『アジ研ワールド・トレンド』記事)
- 個人ウェブサイト