イベント・セミナー情報

2015年アジア経済研究所夏期公開講座(東京)

コース8 中東諸国における新政権とその課題

今年に入って中東諸国の新政権への注目が集まっています。チュニジアでは民主化された憲法下で初めて選出されたセブシ大統領が就任しましたが、政治的安定化への期待と不安が交錯しています。トルコではダウトール首相就任後初の総選挙が、エルドアン大統領の「越権」政治の限界を露呈しました。サウジアラビアではサルマン新国王が就任と同時に第三世代への世代交代を手がけました。他方、イエメンは内戦状態に陥った上に外部勢力の介入で「破綻国家」化が危惧されています。本コースでは新(無)政権が注目される諸国の現状を分析したうえで今後の展開を考察します。

開催日時

2015年8月21日 (金曜) 13時00分~17時20分

会場

ジェトロ本部 5階 ABCD会議室
東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル5階
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅

プログラム
時間帯 講師 テーマ・講義概要
  13:00-13:05   開会挨拶
1 13:05-14:05 渡邊 祥子
(地域研究センター中東研究グループ)
チュニジア:国家=社会関係
2011年の革命後、政治的自由が拡大したものの、なぜ、政府への抗議活動や、暴力的な運動が起こるのか。国家=社会関係の変容を歴史的観点から振り返ります。
2 14:05-15:05 間 寧
(地域研究センター中東研究グループ長)
トルコ:総選挙後の政治経済
6月7日の総選挙で与党は議会過半数を失いました。これにより大統領制導入による強権化はひとまず回避されたものの、連立政権か再総選挙の選択が今後の政治経済を大きく左右します。本講義ではこうした点を中心にお話しします。
3 15:20-16:20 石黒 大岳
(地域研究センター中東研究グループ)
湾岸アラブ諸国:政治リスク分析
アラビア半島をとりまく情勢がGCCの域内共通政策や各国の国内政治の安定性に及ぼす影響と、各国政府が直面している国内の政策課題について解説します。
4 16:20-17:20 佐藤 寛
(研究企画部上席主任調査研究員)
イエメン:破綻国家修復の道筋
アルホーシー派、ハーディー大統領派、南部イエメン再分離派、元大統領派などが入り乱れた抗争に外部からの介入も加わった現状から国家再建への可能性を考えます。
使用言語

日本語

受講料(1コースあたり)
  1. 一般:4,000円
  2. アジ研賛助会正会員 、ジェトロ・メンバーズ、農林水産情報研究会会員:それぞれ1口につき先着2名まで無料。3人目より4,000円/人
    ※3人目のお申し込みがあった場合は、その旨当方よりご連絡し、出欠の確認をいたします。
  3. アジ研賛助会個人利用会員 :2,000円
  4. 学生:2,000円(学生料金をご希望の場合、必ず申込時に学生証コピーの添付をお願いします。添付が無い場合いは一般料金となります)

※東日本大震災による被災中小企業・中小企業団体様は 被災企業・団体様向け有料サービスの無償提供のご案内 をご覧ください。

主催

ジェトロ・アジア経済研究所

※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。

お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部 成果普及課
Tel:043-299-9536
E-mail:kakikoza E-mail