孟 渤
研究歴
これまで、空間応用一般均衡モデルと国際産業連関モデルを用いて、交通投資の空間的経済効果、関税・非関税障壁の削減・撤廃などに代表される貿易自由化や地域統合の経済効果の分析を行ってきました。最近では、これらのモデルをグローバルバリューチェーン(GVC)や気候変動に関する研究へ応用してきました。特に、GVCに参加する国々の位置・価値獲得のスマイルカーブ現象の検証、付加価値貿易勘定と環境分析のカーボンフットプリントを学際的に統合し、GVC上の温暖化ガス排出の追跡・責任分担に関する研究を行ってきました。
現在取り組んでいるテーマ
企業の異質性情報(オーナーシェフ、規模、貿易パターンなど)を明示的に考慮した空間応用一般均衡モデルと国際産業連関モデルを開発し、付加価値貿易の概念をさらに要素所得貿易へ拡張し、GVC上の所得配分、温暖化ガス排出の追跡・責任分担、生産性分析に適用しています。