調査研究

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デジタル化と発展途上国―デジタル化によって変わるもの、変わらないもの(2021_2_40_011)

概要

デジタル技術は発展途上国の課題に対して、新しいアプローチを提示している。デジタル化の時代において後発性の利益はいまだかつてないほど大きく、リープフロッグ(蛙とび)といわれる発展の形態はデジタル時代ならではといえる。デジタル技術は社会的制度やインフラ整備が十分でない途上国に大きな恩恵をもたらすことは明らかである。ただし、その国固有の社会や制度とデジタル技術がうまく呼応する時、大きな変化をもたらしうるが、そうでなければ変化は生じにくい。さらにその変化は国や地域によって大きく異なる。本研究会では発展途上国のデジタル化の進展とそれが社会・経済に与える影響について考察することを目的とする。世界の異なる地域を対象に各委員は国別の分析を進める。そのうえで研究会においてそれぞれの事例を比較検討することにより、国固有の要素、その国の属する地域に共通する要素、さらには途上国特有の要素などを抽出し、発展途上国におけるデジタル化の課題を明らかにする。

期間

2021年4月~2023年3月

研究代表者

濱田 美紀

研究成果

和文単行書(内部出版)