調査研究

研究会一覧 2021年度

太平洋島嶼国における人の移動と国際制度(2019_2_40_019)

概要

 近年、国際関係における太平洋島嶼国のプレゼンスが高まっていると認識されるようになってきた。この地域における鉱物・漁業・森林資源の開発を通じてグローバルな経済との結びつきが格段に広がってきたほか、米国、中国など域外大国の外交政策の変化に伴い、地政学的な関心も強まってきたからである。その一方で資源開発による成長の恩恵を受ける国は少なく、多くの国で移民による送金が経済の重要な役割を果たしている。太平洋島嶼地域における移民の促進・管理・保護をめぐる国際協力・国際制度の構築が重要な課題となっている。本研究は、移民に関わる国際協力・国際制度の分析を軸に太平洋島嶼国をめぐる国際関係の変容を捉えようとするものである。

期間

2019年4月~2021年3月

研究代表者

今泉 慎也

研究成果

和文単行書(内部出版)