調査研究

研究会一覧 2019年度

中国・メコン間の協力進展に対する地域各国の政策 (2019_2_40_013)

概要

メコン河流域地域には様々な国が主導する協力制度が存在する。その中で比較的新しく近年脚光を集めているのが、中国主導で2015年に創設され、中国とメコン諸国(タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミヤンマー)の関係緊密化を図る「中国メコン協力」(英語名Lancang-Mekong Cooperation: LMC )である。第一回サミットは2016年に開催されている。LMCの設立はどのように理解したらいいのであろうか? 既存理論が主張するようなパワーのバランスや経済便益の最大化といった視点からは十分に説明できない可能性が高い。本研究会では、地域主義はライバルを排除し自国の影響力・威信をたかめるツールであるという理論を用いてLMC設立の説明を試みる。排他性を有するLMCの設立原理の解明は、中国が日米を排したAIIBや米国を排したRCEPに注力する背景への理解を深める助けにもなろう。

期間

2019年4月~2021年3月

研究会メンバー
[ 主査・幹事 ] 浜中 慎太郎
[ 委員 ] プーウィン ブンヤヴェジチェウィン(タマサート大学東アジア研究所研究員)
[ 委員 ] バナリット チェアン(カンボジア協力平和研究所上級研究員)
研究成果
  • 外部投稿(IDE Research BulletinおよびDiscussion Paper)