浜中 慎太郎

浜中 慎太郎 HAMANAKA Shintaro

浜中 慎太郎 HAMANAKA Shintaro
[所属・役職] 開発研究センター 経済統合研究グループ ・主任研究員
[専門分野] 国際関係論、国際政治経済学、地域主義・地域協力、グローバル・ガバナンス
[email] Shintaro_Hamanaka E-mail
English page

研究歴

大学卒業後日本銀行に入行し、経済調査や国際金融協力の企画立案を行いました。また、経済企画庁(現内閣府)に出向して経済政策の調整に携わったり、シンガポールに駐在して東南アジア情勢の分析をしたりしました。イギリスで博士号を取得した後は、在ジュネーブ日本政府代表部でWTOのサービス貿易交渉にかかわり、2008年から2016年の間はアジア開発銀行(ADB)の正規職員としてアジアの地域経済統合についての途上国支援や研究を行いました。2016年にアジア経済研究所に入所し、ようやく研究に専念できる環境を得ました。2018〜2020年の間は海外研究員として米国ワシントンDCに滞在し、ジョンズ・ホプキンス大学(SAIS)、ウィルソン・センターに在籍しました。今まで100本以上の英語論文を執筆し、ADBI、ASEAN、Asia Foundation、ERIA、OECD、UNCTAD、UNESCAP、WCO、WTO等多くの国際機関等の プロジェクトに参画してきました。

現在取り組んでいるテーマ

現在は以下のような研究テーマに関心を有しています。

  • 地域主義・地域協力:国家はなぜ「地域」を絞って協力するのか?地域協力のメンバーシップ(特に加盟や排除の理論)や「主導権」について関心を持っています。
  • 国際経済ルールの形成:どのような主体が国際ルールを設定し、どのようにして他の主体にそのルールを「飲ませる」のか?ルール設定の政治的側面に興味があります。
  • 国際制度と国内制度:国際的な現象は本当に「国際的」なのか?国際制度を純粋に国際現象ではなく、国内制度の延長線上にあるものとしてとらえられないか研究しています。
  • 地政学と地経学:国際秩序・地域秩序はどのように出来上がってゆくのか?国際的な政治秩序・経済秩序の発展を特に「地理」に着目して研究しています。
  • アジア的な国際関係:アジアの国際関係は欧米の国際関係と本質的に異なるか?アジア特有の国際関係を理論化・一般化したいと思っています。
  • アメリカから中国への覇権の移行:アメリカの秩序は本当に「リベラル」だったのか?中国がどのような国際秩序を構築しようとしているのか関心を持っています。