日韓経済関係の過去と現在

調査研究報告書

安倍 誠 編

2019年3月発行

表紙 / 目次  (207KB)

第1章

過去,日本と韓国の間の貿易は,日本が機械や原材料を輸出し,韓国がそれをもとに組立・加工してアメリカなど第三国に輸出するという,両国の垂直分業のもとで発展を遂げてきた。しかし,韓国が発展して自ら素材・部品などを輸出するようになり,第三国での日韓の競合は激しくなり,それにともなって両国間の貿易は停滞している。他方,日本の対韓直接投資は,その目的が製造業の第三国輸出拠点づくりから,韓国企業の需要に即応するため,あるいは成熟した国内消費市場をねらうものへと変化してきている。