開発経済学のアイデンティティ  

経済協力シリーズ

No.204

「開発」の時代である20世紀に誕生した開発経済学の原点を探ることで、21世紀に引き継がれるべき開発経済学の遺産を考察した思想史研究の試み。

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■ 開発経済学のアイデンティティ
■ 野上 裕生  編
■ 1,650円(本体価格 1,500円)
■ A5判
■ 144pp
■ 2004年3月
■ 品切れ

CONTENTS

序文 / 野上裕生

はじめに
第1節 努力と動機づけとしての開発
第2節 投資問題としての開発
第3節 ルイス
第4節 成長会計
第5節 全要素生産性の概念のとらえ方
第6節 進化経済学の視点
第7節 革新とルーティン
第8節 資源の集合体としての企業
第9節 シュンペーター的な二元論の視点
第10節 アジアの経験における資本蓄積と技術吸収
第11節 技術形成の社会的能力の世界史
むすび-複眼的視点を持つ開発経済学の必要性

はじめに
第1節 福祉の構成要素と手段
第2節 成長経済に対する期待と懐疑
第3節 クズネッツ仮説
第4節 改良主義開発思想
第5節 世界雇用プログラム
第6節 人間の顔をした構造調整
第7節 『人間開発報告』の思想
第8節 アマルティア・センの思想
第9節 人間開発指数
第10節 『人間開発報告』の反響
第11節 「人間らしい開発」
第12節 自由・権利・人間開発
第13節 技術と人間開発
第14節 民主主義とガバナンス
第15節 成長の質と型
第16節 政府の能力
第17節 民主主義の深化とシステム管理
むすび

はじめに
第1節 比較研究の類型
第2節 方法論的考察
第3節 研究単位としての国民国家
第4節 研究単位としての国民経済
第5節 開発主義と国民的革新システム
第6節 後発国という問題設定
第7節 発展指標と国際比較
第8節 構造と制度
第9節 構造主義
第10節 構造変化のメカニズム
第11節 制度派経済学
むすび

あとがき / 野上裕生

索 引 / 野上裕生