アフリカ土地政策史
植民地化以降,アフリカの諸国家はいかに土地と人々を支配しようとしたのか。独立や冷戦終結は,その試みをどう変えたのか。アフリカの国家社会関係を考えるための必読書。
■ アフリカ土地政策史
■ 武内 進一 編
■ 3,850円(本体価格 3,500円)
■ A5判
■ 275pp
■ 2015年11月
■ ISBN978-4-258-04620-1
CONTENTS
序章 アフリカにおける土地と国家――その歴史的概観―― / 武内 進一
はじめに
第1節 植民地化以前のアフリカ
第2節 植民地化と土地収奪
第3節 戦間期の政策転換
第4節 ポストコロニアル国家の土地政策――1980年代まで――
第5節 冷戦終結後の土地政策――1990年代以降――
第6節 本書の構成
はじめに
第1節 植民地期前期――人種別の土地制度確立――
第2節 植民地期後期以降――人種条項の撤廃と私的所有の推進――
第3節 2000年代の土地制度改革
おわりに
第2章 ザンビアの領土形成と土地政策の変遷 / 大山 修一
はじめに
第1節 BSACによる領土の獲得
第2節 BSACの統治期
第3節 英領植民地期
第4節 カウンダ政権期
第5節 1995年「新・土地法」の成立
まとめ ――ザンビアにおける土地制度の特徴――
第3章 シエラレオネにおける土地政策の分枝国家的な展開 / 落合 雄彦
はじめに
第1節 行政制度と司法制度の現在
第2節 西部地域における土地政策の展開
第3節 プロヴィンスにおける土地政策の展開
むすびに代えて
はじめに
第1節 ドイツ植民地期(1885~1919年)
第2節 英統治期(1919~1961年)
第3節 独立後初期の土地政策(1960年代)
第4節 ウジャマー村政策期と移行期(1970~1990年代初期)
第5節 現行の土地改革の推進(1990年代初期~)
結語にかえて
はじめに
第1節 植民地期コートジボワールでの収奪的な法制度と実態との乖離
第2節 習慣的土地利用と移民政策を組み合わせた政策の展開
第3節 土地政策の見直しと1998年土地法
第4節 コートジボワールの土地問題の現状
おわりに
第6章 コンゴ民主共和国,ルワンダ,ブルンジの土地政策史 / 武内 進一
はじめに
第1節 植民地期初期
第2節 ベルギー統治期
第3節 独立以降の土地政策――1980年代まで――
第4節 1990年代以降の土地施策
まとめ
はじめに
第1節 南部ソマリアにおける農業と伝統的な土地利用
第2節 植民地期の土地政策
第3節 独立後の土地政策関連の試み――1975年法の前史――
第4節 1975年の農業土地法,1976年の農業関連法の概要とその運用
第5節 シアド・バーレ政権崩壊後の対立図式
むすびにかえて
第8章 エチオピアにおける土地政策の変遷からみる国家社会関係 / 児玉 由佳
はじめに
第1節 帝政前期(1855~1936年)――国家統一による新たな土地制度の導入――
第2節 帝政後期(1941~1974年)――中央集権化推進の試み――
第3節 デルグ政権期(1974~1991年)
第4節 EPRDF政権期(1991年~)
おわりに
終章 アフリカの国家建設と土地政策 / 武内 進一
第1節 国家建設と土地政策
第2節 本書の意義と政策的含意
第3節 今後の課題