国際資金移動と東アジア新興国の経済構造変化  

金融グローバル化の進展により、東アジア新興国も国境を越える資金移動から様々な影響を受けている。国際資金移動の変遷と、これら諸国の経済構造変化との関連を探る。

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■ 国際資金移動と東アジア新興国の経済構造変化
■ 国宗 浩三  編
■ 5,170円(本体価格 4,700円)
■ A5判
■ 377pp
■ 2010年
■ ISBN978-4-258-04591-4

CONTENTS

はじめに
第1節 いくつかの基本的概念について
第2節 大きな流れ
第3節 各章の概要
おわりに

第 I 部 テーマ別分析

はじめに
第1節 アジア諸国における対外資本取引
第2節 金融グローバル化の影響
第3節 対外資本取引の構成と直接投資
第4節 そもそも対外資本取引は十分に行われているのか
まとめ

はじめに
第1節 金融グローバル化の指数
第2節 データ
第3節 データ概観
第4節 モデル
第5節 地域の金融グローバル化指数について
第6節 モデル選択
第7節 地域ごとの推計と係数推計から読み取れること
第8節 国ごとの推計(OLS)と決定係数の低さについて
第9節 まとめと付随する論点

はじめに
第1節 ネットでみた対開発途上国2国間資金フローと公的資金の変遷
第2節 グロスでみた公的資金フローの変遷とドナー別構成
第3節 アジア新興ドナーによる公的資金協力
おわりに

はじめに
第1節 労働者送金の推移
第2節 労働者送金のマクロ経済への影響——先行研究の論点整理——
第3節 労働者送金と銀行部門の発展——フィリピンの事例分析——
おわりに

第 II 部 国別分析

はじめに
第1節 通貨危機前後における資本移動の基調変化とその背景
第2節 韓国経済が直面する外的ショックの変化
第3節 構造改革による経済構造の変化
第4節 経常収支の基調変化
第5節 資本移動や経済構造の変化による影響——世界金融危機による外的ショックを事例に——
結論

はじめに
第1節 マクロ経済と国際金融環境
第2節 タクシン政権の改革と金融システム
第3節 金融システムの機能の現状
まとめ 

はじめに
第1節 マクロ経済概観
第2節 金融制度および金融部門の改革
第3節 民間投資と金融仲介機能の現状
第4節 世界金融危機の影響など
第5節 マレーシア経済の課題
むすびにかえて

はじめに
第1節 国民所得構造の変化
第2節 国際収支構造の変化
第3節 銀行部門の構造変化
まとめ

はじめに
第1節 1980年代以降におけるマクロ経済の概要と国際資本
第2節 1980年代後半以降の金融改革と2つの経済危機
第3節 金融改革の新たな方向性と市場育成・産業政策
おわりに

はじめに
第1節 中国の対外資本取引制度の変遷
第2節 2つの金融危機と中国
第3節 対外投資の規制緩和
おわりに