台湾の企業と産業  

過去20年大きく変容した台湾経済を多面的に分析。地場民間大企業など各種企業、新興製造業のTFT-LCDと携帯電話端末、サービス業では金融と航空貨物に注目した。

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■ 台湾の企業と産業
佐藤 幸人  編
■ 4,510円(本体価格 4,100円)
■ A5判
■ 325pp
■ 2008年
■ ISBN978-4-258-04574-7
■ 品切れ

CONTENTS

まえがき / 佐藤 幸人

はじめに
第1節 1980年代後半以降の台湾経済の変化
第2節 これまでの研究
第3節 台湾経済に対する新しい理解
むすび

はじめに
第1節 先行研究における台湾企業像
第2節 規模の拡大
第3節 中小企業と分業システムの変化
むすびにかえて

はじめに
第1節 台湾TFT-LCD産業の発展過程
第2節 先行研究のサーベイと本章の分析視点
第3節 台湾TFT-LCD企業の事業戦略の特徴
第4節 TFT-LCDの生産工程に生じたイノベーション
第5節 台湾TFT-LCD産業の急速なキャッチアップのメカニズム
第6節 台湾TFT-LCD産業の課題
むすびにかえて

はじめに
第1節 台湾企業の研究開発の国際化とその特徴
第2節 先行研究とその限界
第3節 分析対象としての明基電通の意義
第4節 明基電通の研究開発の国際化
第5節 シーメンス社携帯電話端末部門の買収とその失敗
むすびにかえて

はじめに
第1節 台湾における航空貨物の現状
第2節 グローバル化する製造業と航空貨物の増加
第3節 国際航空貨物輸送におけるインフラ整備
第4節 航空会社の国際航空貨物における戦略
おわりに

はじめに
第1節 民営化以前
第2節 民営化政策の始動と進捗
第3節 民営化後の企業統治と大規模国営事業の民営化
おわりに

はじめに
第1節 台湾日系企業の歴史と現状
第2節 台湾日系企業の事業変革
第3節 2000年以降の新動向
第4節 台湾における「製造優位」と日系企業の行方

はじめに
第1節 先行研究の検討とウォン・モデル
第2節 台湾における家族所有型企業グループの位置づけとその変化
第3節 金融業の家族所有型企業グループにみる家族の論理と事業の論理
むすび

はじめに
第1節 需要超過と民間資本の新規参入(1940年代後半~1950年代)
第2節 需給の拡大的均衡と寡占体制の形成(1960年代)
おわりに——公営独占から民間寡占へ