経済危機後の韓国 —成熟期に向けての社会・経済的課題—
経済危機から目覚ましい回復を遂げた韓国の「光」と「影」とは?途上国的問題と先進国的問題が入り交じる現代韓国の社会・経済を多角的に分析する。
■ 経済危機後の韓国 —成熟期に向けての社会・経済的課題—
■ 奥田 聡 編
■ 4,290円(本体価格 3,900円)
■ A5判
■ 310pp
■ 2007年
■ ISBN978-4-258-04558-7
CONTENTS
まえがき / 奥田 聡
序章 経済危機後における韓国経済・社会の「光と影」 / 奥田 聡
はじめに
第1節 韓国経済危機
第2節 経済危機後の目覚ましい回復——新進先進国の栄光
第3節 目覚ましい回復の陰で
第4節 本書のねらいおよび構成
はじめに
第1節 マクロ統計を通じてみる韓国の都市自営業層
第2節 都市自営業部門への/からの職業移動
第3節 都市自営業者の所得と職業移動がもたらす所得の変化
おわりに
はじめに——問題の提起
第1節 日韓の就業構造の比較分析
第2節 労働力の非正規化と「インフォーマリティ」の規定のされ方
第3節 日韓労働者家族の生活構造の比較分析
結論
はじめに
第1節 「生産的福祉」と「参与福祉」——経済危機後のグランドデザイン
第2節 少子高齢社会に対応するセーフティネットづくり
第3節 介護保障制度の設計
第4節 持続可能なセーフティネット構築の特徴と課題
第4章 経済危機後の就業貧困層問題と公的扶助改革 / 五石敬路
はじめに
第1節 基礎法成立の社会的背景とその特徴
第2節 自活支援事業と就業貧困層の実態
おわりに
はじめに
第1節 韓国の公的年金制度の概観
第2節 韓国国民年金が抱える問題点
第3節 問題解決への努力——年金法改正論議
おわりに——年金改革, 今こそ実施を
はじめに
第1節 経済危機以前の財政運営
第2節 経済危機後の財政運営
第3節 歳出面の課題——増大する財政需要とその負担
第4節 歳入面の課題——政策ツールとしての租税
第5節 韓国財政の持続可能性の模索
おわりに
第7章 経済危機後の財閥再編と事業再構築 / 安倍 誠
はじめに
第1節 財閥の多角化と財閥改革
第2節 財閥の順位と規模の変化
第3節 財閥の事業再構築と産業再編
第4節 新グループの誕生と財閥の行方
むすびにかえて
はじめに
第1節 韓国の産業発展の特徴と国際競争力の要因
第2節 中国経済の浮上と韓中経済関係の拡大
第3節 対日経済関係の再認識
むすび——まとめと今後の政策方向