ポスト・エドサ期のフィリピン  

アジアにおける民主化のさきがけであったフィリピン。その民主化後の約20年はどう評価されるだろうか。民主主義の定着と自由主義的経済改革の相互関係を軸に読み解く。

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■ ポスト・エドサ期のフィリピン
■ 川中 豪  編
■ 3,080円(本体価格 2,800円)
■ A5判
■ 246pp
■ 2005年9月
■ 品切れ

CONTENTS

序論 / 川中豪

第1節 研究の背景と目的
第2節 本書の構成

はじめに
第1節 民主主義の定着と自由主義的経済改革
 1.民主主義の定着と自由主義的経済改革
 2.定着と改革の並行
 3.定着と改革に影響を与える要因
第2節 ポスト・エドサ期のフィリピン
 1.フィリピンにおける民主主義の定着と自由主義的経済改革
 2.政権ごとの進展状況
 3.定着と改革の関係を規定する要因
むすび

はじめに
第1節 経緯と進捗状況
 1.開始時の環境
 2.売却対象と進捗状況
第2節 進展した要因
 1.政府所有資産および企業
 2.公益事業
第3節 民営化の特徴-公益事業を中心に-
 1.政府保証
 2.料金設定
 3.司法と議会
おわりに

はじめに
第1節 ポスト・エドサ期のフィリピン金融・銀行業
第2節 金融・銀行政策形成に影響を及ぼすアクター
第3節 マルコス政権下での金融危機
第4節 アキノ政権期の金融・銀行業-危機からの回復-
第5節 ラモス政権期の金融・銀行業-改革と成長-
第6節 エストラーダ・アロヨ政権期の金融・銀行業 -通貨危機後の長引く停滞-
 1.通貨危機直後の影響とその対応
 2.エストラーダ政権
 3.第一次アロヨ政権
結びにかえて-金融・銀行業の安定化と問題点-

はじめに
第1節 ポスト・エドサ期の司法の特徴
 1.ポスト・エドサ期における主な変化
 2.代表的な判例と司法審査
第2節 積極的な司法を生み出す要因
 1.制度的要因
 2.法曹家の思想的潮流
おわりに

はじめに
第1節 労使関係
 1.民主化直後の制度設計
 2.労働政策
 3.雇用構造
 4.労働運動
 5.小括
第2節 農地改革
 1.制度設計過程
 2.包括的農地改革法
 3.農地分配
 4.農村部の貧困解消
 5.小括
第3節 貧困対策
 1.アキノ,ラモス期の貧困政策
 2.エストラーダ,アロヨ期の貧困政策
 3.社会改革アジェンダ
 4.貧困状況の変化
 5.小括
むすび