国際経済参入期のベトナム  

WTO加盟をめざして国際経済への参入を深化させつつあるベトナム。市場経済化、行政改革、国際開発協力の現段階と立ち向かうべき課題を論じた地域研究報告

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■ 国際経済参入期のベトナム
■ 石田暁恵・五島文雄  編
■ 5,500円(本体価格 5,000円)
■ A5判
■ 472pp
■ 2004年12月
■ 品切れ

CONTENTS

まえがき / 石田 暁恵、五島 文雄

序章 国際経済参入期のベトナム / 石田暁恵・五島文雄

はじめに
第1節 本書の構成
第2節 市場経済化を伴う経済開発と国際経済統合への取組み
第3節 行政改革をとおして見た行政・政治体制の現状と展望
第4節 国際開発協力へのベトナムの関わり方
おわりに

第I部 グローバル化に向かうベトナムの市場経済化

はじめに
第1節 ベトナム工業の全般的状況
第2節 企業制度改革と工業企業の変容
第3節 企業集団
おわりに

はじめに
第1節 対象産業と調査の概要
第2節 ベトナムのプラスチック産業の概要
第3節 発展初期における企業参入と市場・関連産業の形成
第4節 新たな発展段階における市場と企業
おわりに

はじめに
第1節 国際市場をにらんだベトナム農業の発展戦略
第2節 1990年代以降のメコンデルタ地区における土地使用権流動化と富裕農民層への土地集積状況
第3節 2003年の土地法改定の背景および狙い
おわりに

はじめに
第1節 ベトナムの開発認識と市場経済化を伴う経済開発
第2節 ドイモイ下の農業改革=農村の市場経済化
第3節 北部農村における‘均等主義'の存在
第4節 ‘均等主義'の経済的評価
第5節 ‘均等主義'の社会的・文化的評価
第6節 結論-安定した社会における市場経済化を伴う経済開発の諸方策
おわりに
[参考文献]

第II部 行政改革をとおして見た統治機構・政治改革の現状

はじめに
第1節 新たな段階に入ったベトナムの行政改革
第2節 社レベルにおける行政改革の展開と社レベルの変容
おわりに

はじめに
第1節 国家予算法からみた予算制度
第2節 国家予算の実態
第3節 国家予算法改正
おわりに

はじめに
第1節 ハノイ市の沿革
第2節 行革実施の基礎となった文書の分析
第3節 実施された行政改革の内容
第4節 行政改革の課題
おわりに

はじめに
第1節 ドイモイ期の初等教育政策とその成果
第2節 各級・機関の間の任務・権限配分
第3節 各級間の関係-統制・誘導の仕組み
おわりに

第III部 ベトナムをめぐる国際開発協力

はじめに
第1節 ベトナムの貧困削減政策
第2節 包括的貧困削減成長戦略(CPRGS)
第3節 ベトナム指導層の貧困削減の認識とその背景
第4節 貧困削減政策実施の評価の差異
おわりに

はじめに
第1節 広域経済圏構想の始動
第2節 ベトナムのイニシアティブ-WEC構想、「発展三角地帯」計画
第3節 タイのECS構想とベトナム
おわりに