国家・暴力・政治  -アジア・アフリカの紛争をめぐって-

ネーションステイト、暴力、紛争抑止などをテーマとする12の事例研究と理論的総説をもって、アジア、中東、アフリカで頻発する武力紛争を多角的に分析する。紛争研究の新たな地平を切り開く労作。

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■ 国家・暴力・政治 -アジア・アフリカの紛争をめぐって-
■ 武内 進一  編
■ 5,720円(本体価格 5,200円)
■ A5判
■ 526pp
■ 2003年12月
■ 品切れ

CONTENTS

まえがき / 武内 進一

はじめに
第1節 紛争の概要と重要性
第2節 紛争を理解する枠組み-構造的暴力,エスニシティー
第3節 紛争の新たな解釈-国家,経済,グローバリゼーション
第4節 アフリカの紛争,アジアの紛争

はじめに
第1節 北東地方の概要・歴史
第2節 反インド独立武装闘争:ナガ紛争
第3節 アッサムの「外国人」排斥運動
おわりに

はじめに
第1節 1980年代までのカシミール問題
第2節 カシミール紛争の変容
第3節 カシミール住民の現状
第4節 国際イスラーム運動とパキスタンの支援
むすび:カシミールはどこへ向かうのか

はじめに
第1節 先行研究と本章の課題
第2節 カンボジア在住ベトナム人
第3節 ベトナム人住民に対する人種主義的事件
第4節 「1998年事件」の検証
おわりに

はじめに
第1節 ラオスにおける民族間関係
第2節 内戦の展開と「国民」概念の変遷
第3節 少数民族政策と少数民族の反応
おわりに

はじめに
第1節 イラン・イラク戦争
第2節 湾岸戦争
結語

はじめに
第1節 リコニ事件:地域の武力紛争史のなかで
第2節 沿岸部における「地元民」と「よそ者」
第3節 複数政党制への移行と民族紛争
おわりに

はじめに
第1節 1990年代の「紛争」の変容と連続性:政治暴力から犯罪へ
第2節 南アフリカにおける「自警活動」(vigilantism)の成立とその展開
第3節 「タクシー戦争」(Taxi War)の出現と変容過程
第4節 新生南アフリカにおける「紛争」の様式への考察とその意味論
 

はじめに
第1節 虐殺に至る政治過程
第2節 ブタレ州という場
第3節 ブタレ州における虐殺の展開
まとめと結論

はじめに
第1節 紛争の概要
第2節 国家志向アプローチ-上からの視点
第3節 社会志向アプローチ-下からの視点
第4節 精神性志向アプローチ-内からの視点
むすびに代えて

はじめに
第1節 JVPにおよびJVP反乱とは
第2節 JVPと二大政党間の関係
おわりに

はじめに
第1節 背景
第2節 2000年の住民虐殺事件
第3節 虐殺の構造
第4節 市民社会の平和運動
第5節 エストラーダ大統領辞任要求運動への収斂
おわりに

はじめに
第1節 不安定要因としての民族化
第2節 予想された紛争
第3節 民族運動の翼賛化
おわりに