経済発展と地域経済構造  —地域経済学的アプローチの展望—

経済発展の構造とメカニズムを地域経済的要因(距離・集積効果など)に注目して理解する試み。地域経済学(空間経済学・新経済地理)アプローチの適用可能性を展望する。

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■ 経済発展と地域経済構造 —地域経済学的アプローチの展望—
■ 大野幸一  編
■ 2,860円(本体価格 2,600円)
■ A5判
■ 232pp
■ 2000年3月
■ 品切れ

CONTENTS

はじめに
第1節 本書の構成
第2節 経済発展と地域経済格差
第3節 経済発展と地域開発政策
第4節 距離と「集積の利益」:新空間経済学アプローチ
〔参考文献〕

第I部 経済発展と地域経済格差

はじめに
第1節 発展途上国と先進国における地域間格差の実証的研究
第2節 地域間格差の原因
第3節 生産要素価格が均等化しない理由
第4節 地域間格差と地域政策
まとめ
〔参考文献〕

はじめに
第1節 地域間格差の多様性
第2節 地域間格差とクズネッツ仮説
第3節 タイの所得格差と地域間格差
第4節 タイの世帯所得と1人あたり地域総生産
第5節 地域間格差と自由
おわりに
〔参考文献〕

第II部 経済発展と地域経済開発

第4章 地域経済学的分析と開発問題:実証分析フレームワークの構築——インドネシアの事例・日本を参考として—— / 福地崇生

はじめに
第1節 途上国での地域経済の二軸:経済発展段階と国の大きさ
第2節 途上国で必要な地域経済モデルの類型
第3節 遠隔小島経済のモデル:距離の横暴の支配
第4節 全国多地域モデル:新古典派的状況での資源の地域間移動
第5節 大都市のフォーマル・インフォーマルセクター併存モデル
第6節 地域分割レベルと距離の役割
第7節 結語と要約
〔参考文献〕

はじめに
第1節 社会資本の範囲
第2節 日本における社会資本ストックの推計
第3節 電力中央研究所における地域社会資本ストック推計
第4節 社会資本と地域経済
第5節 社会資本を導入した生産関数
第6節 社会資本の生産力効果
第7節 公共投資の地域配分と地域経済
おわりに
〔参考文献〕

第III部 「新空間経済学モデル」の応用と展望

はじめに
第1節 立地理論における企業立地モデル
第2節 新経済地理モデルから派生した企業立地モデル
第3節 市場ポテンシャルの導出と産業立地モデルへの適用
第4節 NAFTAによる投資転換効果
むすびにかえて
〔参考文献〕

第7章 技術の空間集積 ——労働者技術格差と地域格差—— / 森知也

はじめに
第1節 モデル
第2節 短期均衡と調整過程
第3節 均衡
第4節 均衡のパターン・存在・安定性
第5節 地域格差の必然性
むすび
〔参考文献〕

はじめに
第1節 モデル
第2節 シミュレーション結果
第3節 結語と今後の課題
〔参考文献〕