現代アフリカの紛争 —歴史と主体—
近年アフリカで頻発する紛争の原因と特質は何か。エスニシティーやアイデンティティーは紛争といかに関わるのか。今日の紛争の意味を探る。
■ 現代アフリカの紛争 —歴史と主体—
■ 武内 進一 編
■ 5,060円(本体価格 4,600円)
■ A5判
■ 412pp
■ 00年1月 第1刷 / 2001年10月 第2刷
■ 品切れ
CONTENTS
序章 アフリカの紛争─その今日的特質についての考察─ / 武内進一
アフリカの紛争における今日的特質
今日のアフリカをめぐる政治経済的環境
アフリカの国家と紛争
越境する内戦
暴力の再解釈
本書の構成
(参考文献)
第I部 紛争のなかのエスニシティー
はじめに
第1節
民族紛争への眼差し
第2節
現代ケニアにおける民族紛争の諸相
第3節
民族紛争のルーツと1950年代のアフリカナショナリズム
第4節
リフトバレー州の土地問題
第5節
ケニアにおける超民族化現象
第6節
カレンジン現象の展開
おわりに──超民族化と民族紛争
(参考文献)
はじめに:問題の所在
第1節
「92年選挙前紛争」
第2節
1993年以降の住民襲撃事件
第3節
類型化の試み
結論
(参考文献)
はじめに
第1節
「預言の自己完結」説批判
第2節
カメンゲ暴動の史的位置
第3節
モンロヴィア-カサブランカ対立の再検討
第4節
1965年事件と「断絶」
結論
(参考文献)
第II部 アイデンティティーの史的展開
はじめに
第1節
起源
第2節
政治的共同体の形成と発展
第3節
植民地化直前のツチとフツ
結びにかえて
(参考文献)
第5章 市民概念の語用とその限界─リベリア共和国から─ / 真島一郎
序
第1節
リベリア国家史──市民規定の変遷とマンディンゴ
第2節
移植された概念──市民・族・個人
結論──死を延期される古語
(参考文献)
第III部 紛争主体と国際社会
第6章 継続する内戦と成果のない和平調停─スーダン内戦をめぐるさまざまなアクター─ / 栗本英世
はじめに
第1節
スーダン内戦の背景と多様なアクター
第2節
和平調停の試み
第3節
和平調停の効果と限界
(参考文献)
はじめに
第1節
「報告書」の構成
第2節
解題
まとめ──アナン国連事務総長と「国際社会」