発展途上国の出生率低下 : 展望と課題
21世紀にかけての最大の人口問題である、途上地域の高い出生率とその低下の条件について、多様な視点とアプローチによって考察する。
■ 発展途上国の出生率低下 : 展望と課題
■ 河野 稠果 編
■ A5判
■ 297pp
■ 1992年11月
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CONTENTS
まえがき / 河野 稠果
第1章 発展途上国の出生力研究の展望と課題 / 河野 稠果
第1節 途上国における高出生率と高増加率
第2節 途上国の自らの高出生率に対する認識と対応
第3節 途上国出生力研究の方向
第4節 人口転換理論-社会人口学的接近
第5節 人口転換理論の補足と拡大
第6節 生物人口学的接近
第7節 経済学的アプローチ
第8節 家族計画プログラムの役割
第9節 米国人口・人口学委員会による出生力決定要因モデル
第10節 将来の途上国出生力研究の課題
第2章 発展途上国の出生力の動向と要因 / 早瀬 保子
はじめに
第1節 途上国の出生力に関する基礎資料
第2節 途上国の出生力水準と動向
第3節 途上国の出生力の変動要因
おわりに
第3章 出生力の生物人口学的分析に関する研究動向 / 佐藤 龍三郎
はじめに
第1節 出生力の生物人口学的分析の発展
第2節 近接要因に基づく出生力分析の基本的枠組み
第3節 途上国の近接要因の最近の動向
第4節 まとめ
第4章 婚姻に関する人口学的研究動向 / 安蔵 伸治
はじめに
第1節 婚姻に関する構造的影響
第2節 同質性について
第3節 人口保健調査による分析
おわりに
第5章 出生力の経済分析に関する理論的考察 / 大淵 寛
はじめに
第1節 ライベンスタインの初期モデル
第2節 ベッカーの革新
第3節 新家政学的モデルの発展
第4節 社会経済的接近の諸理論
第5節 途上国への適用能力
第6章 発展途上国における出生政策 / 小島 宏
はじめに
第1節 出生政策の動向と現状
第2節 出生政策の規定要因
第3節 出生政策の効果(1) -文献レビュー
第4節 出生政策の効果(2) -事例研究
おわりに
第7章 発展途上国における都市化と出生力 / 坂井 博通
はじめに
第1節 なぜ都市化を扱うか
第2節 分析対象国の人口学的現状
第3節 都市化と出生関連の変数との関係
第4節 考察とまとめ
第8章 発展途上国出生力の時系列分析 -台湾地域への応用- / 野田 容助
はじめに
第1節 台湾の出生力および経済・社会的要因の変数の特徴
第2節 パス解析
第3節 VARモデルにもとづく予測相対寄与率
おわりに
第9章 人口転換期における日本のコウホート出生力低下過程 / 渡邉 吉利
はじめに
第1節 分析方法 -生命表形式の出生力分析
第2節 使用データとコウホート構成
第3節 結果の概要
第4節 まとめ
はじめに
第1節 途上国の出生力調査実施状況
第2節 その他の国々のセンサス・出生力調査実施状況
おわりに