現代中国の政治的安定  現代中国分析シリーズ2

アジ研選書

No.17

「中国の政治は安定しているか」。中国が抱える諸問題の現状、共産党の対応を分析し、常に投げかけられるこの問いへの答えを導きだそうと試みたのが本書である。

a

■ 現代中国の政治的安定 現代中国分析シリーズ2
■ 佐々木 智弘  編
■ 2,530円(本体価格 2,300円)
■ A5判
■ 178pp
■ 2009年3月16日
■ ISBN978-4-258-29017-8

CONTENTS

第1節 問題関心
第2節 一党支配維持のリソースとその変容
第3節 先行研究
第4節 本書の構成

はじめに
第1節 群体性事件とは
第2節 超格差社会
第3節 格差の固定化と利益の衝突
第4節 群体性事件の規模と種類
第5節 都市部の群体性事件
第6節 群体性事件への発展の原因
第7節 群体性事件への対応と「秩序ある政治参加」
おわりに

はじめに
第1節 農地収用をめぐる政治的構図
第2節 農地収用をめぐる政治的リスク
おわりに

はじめに
第1節 労働市場なき計画経済期
第2節 改革・開放に伴う労働市場の形成と労働者
第3節 安寧秩序の創出に向けた政府の模索 —経済的保障と不満表出・処理チャネルの構築—
第4節 政府への圧力 —労働者の権益保障をめぐる社会的ネットワークと国際的圧力—
おわりに

はじめに
第1節 民族区域自治と国家統合
第2節 新疆ウイグル自治区の公的異議申し立てに対する中国政府の認識と対応
第3節 2000 年以降の政治動向からみえてくる民族問題の現在
おわりに

はじめに
第1節 地区行政公署,地級市による県レベル管理とその弊害
第2節 「省直管県」体制の導入
第3節 「省直管県」体制改革の展開
おわりに

はじめに
第1節 冷戦と中国外交の変遷
第2節 国際的孤立状況からの脱却
第3節 多国間外交への積極的参入
第4節 多国間外交における主導的役割の模索
おわりに

はじめに
第1節 現代公務員制導入前の改革の実践
第2節 公務員法と試験採用制度
第3節 現代公務員制導入後の改革の模索 ─競争昇進,公開選抜─
おわりに