アフガニスタンと周辺国 -6年間の経験と復興への展望-
アジ研選書
No.11
今ふたたび注目を集めているアフガン情勢。流動化するパキスタン・アフガニスタン関係には特に2章を割き、対外関係を中心に2007年7月までの最新情報をまとめた。
■ アフガニスタンと周辺国 -6年間の経験と復興への展望-
■ 鈴木 均 編
■ 3,080円(本体価格 2,800円)
■ A5判
■ 223pp
■ 2008年
■ ISBN978-4-258-29011-6
CONTENTS
まえがき / 鈴木 均
序章 / 鈴木 均
第1章 アフガニスタン国家の特質と対周辺国関係 / 鈴木 均
はじめに
第1節 1989 ~ 2001 年の内戦期の遺産
第2節 アフガニスタンの国家的特質について
第3節 南側からみたアフガニスタン
第4節 西側からみたアフガニスタン
第5節 北側からみたアフガニスタン
おわりに
第2章9・11事件後のアフガニスタンの地政学的枠組み / 清水 学
はじめに
第1節 アフガニスタンと「グレート・ゲーム」の遺産
第2節 国民国家形成の苦悩とイスラーム勢力
第3節 「バファー・ステート(緩衝国家)」論
第4節 中央アジアをめぐる新たな動き
第5節 中央アジアで存在感を強めた上海協力機構
第6節 米国の南アジア・中央アジア戦略の再構築
おわりに
コラム ソ連・ロシアとアフガニスタン国境 / 金 成浩
第3章 南西アジアの国際関係-「アフガニスタン問題」とパキスタン / 深町 宏樹
はじめに
第1節 アフガニスタン・パキスタン関係小史
第2節 両国の主要争点
第3節 アフガニスタン,パキスタン,インドの相互関係
第4節 アフガニスタン問題のさらなる複雑化
おわりに
第4章 関係改善への遠い道のり / 柴田 和重
はじめに 第1節 新段階に入ったアフガニスタン 第2節 ターリバーンとイスラーム・ウラマー協会(JUI)の緊密な関係 第3節 楽観できない今後の両国関係 結論——不透明感が漂うアフガニスタン情勢 追記
コラム 19世紀アフガニスタンの対周辺国関係 / 登利谷 正人
第5章 イランの外交政策形成とアフガニスタン問題の位置づけ / 田中 浩一郎
はじめに
第1節 ホメイニー期とイラン・イラク戦争(1979 ~ 1989 年) 144
第2節 ラフサンジャーニー期と湾岸危機・湾岸戦争の教訓(1989 ~ 1997 年)
第3節 ハータミー期における緊張緩和政策とその展開(1997 ~ 2005 年)
第4節 アフマディネジャード期の到来と伝統的外交政策への影響(2005 年以降)
おわりに
コラム アフガニスタン復興援助の現状と課題 / 大門 毅
第6章 アフガニスタンをめぐる域内協力と復興援助 / 大西 圓
はじめに
第1節 アフガニスタンをめぐる国際情勢
第2節 地域の再編と協力の枠組みへの潮流
第3節 復興支援
おわりに
資料 アフガニスタンの言語状況 / 吉枝 聡子
はじめに
第1節 アフガニスタン国内で話されている言語
第2節 公用語の現状—ペルシア語(ダリー語)とパシュトー語
第3節 アフガニスタンにおける言語政策
おわりに