一村一品運動と開発途上国  —日本の地域振興はどう伝えられたか—

アジ研選書

No.3

大分県の一村一品運動が開発途上国の注目を集めている。現地調査を踏まえ、一村一品運動の何がどう開発途上国へ伝えられたかを探りながら、地域振興自体のあり方を検討する。

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■ 一村一品運動と開発途上国 —日本の地域振興はどう伝えられたか—
■ 松井和久・山神進  編
■ 3,740円(本体価格 3,400円)
■ A5判
■ 266pp
■ 2006年10月
■ ISBN4-258-29003-3
■ 品切れ

CONTENTS

まえがき / 松井 和久、山神 進

発刊によせて / 平松守彦


第I部 地域振興と一村一品運動

第1節 地域振興の歴史的展開
第2節 地域おこし、地域活性化
第3節 一村一品運動の位置づけと評価

はじめに
第1節 一村一品運動の原点・大山町の軌跡
第2節 マーケティングからみた大山町の地域振興戦略
おわりに

はじめに
第1節 農協をめぐる現状
第2節 大分県における農協の役割
第3節 地域振興を担う主体
むすびにかえて

はじめに——農産物直売所の意義
第1節 農産物直売所の展開と類型
第2節 事例にみる活動の変化と展望
おわりに——農産物直売所にみる一村一品運動モデル

はじめに
第1節 焼酎産業の発展と歴史的展開
第2節 大分県における焼酎産業の発展
第3節 地域産業における発展のメカニズム

はじめに
第1節 地域資源をめぐるこれまでの議論
第2節 事例から学ぶこと
第3節 地域資源利用による地域開発とはなにか

第II部 海外へ伝えられる一村一品運動

第1節 一村一品運動とローカル外交
第2節 何がどう伝えられていったのか
第3節 本当に伝えるべきものは何か

はじめに
第1節 タイの開発の歴史
第2節 OTOPプロジェクト導入と政策枠組み
第3節 OTOPプロジェクト実施の現状
第4節 OTOPプロジェクトの成果
第5節 結論と今後の展望——むすびにかえて

はじめに
第1節 開発をめぐる視点の変化
第2節 一村一品運動(OVOP)の導入
第3節 マラウイにおける一村一品運動の管理体制
第4節 実際の認識とのギャップ
第5節 パイロット事業生産者とOVOP申請生産者によるOVOPコンセプトの認識
第6節 ミトゥンドゥ村生産者組合グループのケース
むすびにかえて

はじめに
第1節 モンゴルという国とその経済
第2節 なぜ地方開発と一村一品運動か——モンゴルの地方開発の取り組み——
第3節 バヤンホンゴル県の一村一品運動
第4節 全国に広がった一村一品運動による地方経済活性化政策
第5節 モンゴル版一村一品運動の課題と地方経済活性化への含意

はじめに
第1節 APOと一村一品運動
第2節 2005年一村一品セミナー
第3節 一村一品運動を効率的かつ正確に伝えるために
おわりに

まとめにかえて / 松井 和久