メコン地域開発 -残された東アジアのフロンティア-
アジ研選書
No.1
メコン河流域を拡大したタイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、中国雲南省をカバーする地域の開発を国際関係、インフラ、人材育成、産業の観点から詳細に分析。
■ メコン地域開発 -残された東アジアのフロンティア-
■ 石田 正美 編
■ 4,730円(本体価格 4,300円)
■ A5判
■ 387pp
■ 2005年11月
■ ISBN4-258-29001-7
CONTENTS
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序章 メコン地域開発——本書の視点と構成 / 石田 正美
はじめに
第1節
本書の視点
第2節
本書の構成
第I部
メコン地域概観
第1章 メコン河とメコン地域 / 石田 正美
はじめに
第1節
メコン河について
第2節
メコン地域について
第3節
メコン地域における様々な経済協力の枠組み
おわりに
第2章 メコン地域における開発協力と国際関係 / 小笠原 高雪
はじめに
第1節
アジア開発銀行(ADB)
第2節
日本
第3節
タイ
第4節
中国
第5節
ベトナム
第6節
ASEAN(マレーシア、シンガポール)
おわりに
第3章 メコン地域の交通インフラ / 吉田 恒昭、金 広文
はじめに
第1節
GMS交通インフラを考察する基本的視座
第2節
歴史的にみるメコン地域の交通インフラ
第3節
GMSプログラムにおける交通インフラ整備
まとめ
第II部
CLM諸国の人的資源
第4章 カンボジアの人的資源開発——現状と課題 / 廣畑 伸雄、竹内 潤子
はじめに
第1節
社会・経済の概況と人口動態
第2節
教育と人的資源開発
第3節
労働市場と産業人材育成
おわりに
第5章 ラオスの社会・経済概況と人材開発問題 / 小山 昌久
はじめに
第1節
ラオスの概況
第2節
市場経済移行後の経済発展と制約要因
第3節
ラオスの産業構造の特徴
第4節
人口の地域分布、労働市場、人材開発
第5節
貧困削減とインフラ整備
おわりに
第6章 ミャンマーの人的資源 / 安藤 智洋
はじめに
第1節
総人口と地域分布
第2節
所得
第3節
教育・人材育成
第4節
労働市場
おわりに
第III部
CLM諸国の産業発展の可能性
第7章 カンボジアの産業の現状——縫製業を中心として / 初鹿野 直美
はじめに
第1節
カンボジアの貿易・直接投資と産業
第2節
縫製業の現状
おわりに
第8章 ラオスの木材加工産業——持続的な発展の可能性 / 山田 七絵
はじめに
第1節
メコン地域の森林と林業
第2節
ラオスの森林政策と商業用伐採
第3節
ラオスの木材加工産業と関連政策
まとめと提言
第9章 ミャンマーの産業発展の可能性と課題 / 井田 浩司
はじめに
第1節
ミャンマーの産業発展の可能性
第2節
ミャンマーの外国投資受け入れの経緯
第3節
ミャンマーの産業発展に向けた課題
第4節
ミャンマーの外国援助受け入れ状況
おわりに
第IV部
タイ・ベトナム・雲南省の役割
第10章 タイの地域開発政策と近隣諸国との経済関係 / / 恒石 隆雄
はじめに
第1節
タイの地域開発政策
第2節
タイの近隣諸国政策
第3節
近隣諸国との経済関係
おわりに
第11章 大メコン圏経済回廊とベトナム経済開発 / 石田 暁恵
はじめに——ベトナムのメコン地域開発への関わり方の変化
第1節
GMS諸国との経済関係の変化
第2節
北部経済回廊と経済開発の方向
第3節
東西経済回廊と中部開発
第4節
南部経済にとってのGMS南部経済回廊建設計画
おわりに
第12章 雲南とメコン地域諸国との経済協力 / 湯 家麟、楊 暁輝
はじめに
第1節
雲南とメコン地域諸国との経済関係史
第2節
第二次世界大戦後の経済関係
第3節
雲南の民間企業による経済協力
第4節
政府間レベルの経済協力
おわりに
第V部
総括
第13章 メコン地域開発の展望と課題 / 石田 正美
はじめに
第1節
メコン地域開発への期待
第2節
メコン地域開発を進めるうえでの問題点と課題
第3節
今後の展望と課題
あとがきにかえて
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