やさしい開発経済学
アジアを見る眼
No.96
本書は、経済学の立場から開発を考えた入門書です。
本書を通じて、開発のさまざまな側面を理解し、開発を考えていただければ幸いです。
CONTENTS
第1章 開発は何のため
開発は何のため? / 山形 辰史
発展とは何か——生活水準、社会厚生と価値判断 / 山崎 幸治
第2章 発展プロセスと構造
農業——農村は「遅れている」か? / 猪俣 哲史
工業——「規模」をとるか「競争」をとるか / 森 壮也
労働——働かない?働けない? / 山形 辰史
人的資本——からだが資本 / 野上 裕生
貯蓄——備えあれば憂いなし / 黒崎 卓
第3章 開発戦略
貿易——国際分業はなぜおこる? / 山形 辰史
規模の経済——集まることのメリット / 浜口 伸明
ビッグ・プッシュ——越すに越されぬ / 山形 辰史、浜口 伸明
直接投資——経済発展における役割 / 岡本 由美子
経済援助——金も出すが口も出す? / 山形 辰史
第4章 マクロ経済管理
インフレ——やめられない、とまらない / 伊藤 成朗
金融——わかりにくいが大切な役割 / 国宗 浩三
財政——税金のとり方・使い方 / 北野 浩一
開発計画——計量的手法の適用とその種類 / 黒岩 郁雄
産業連関——生産連鎖の生態学 / 猪俣 哲史
経済成長——高きがゆえに尊からず? / 山形 辰史
第5章 開発の恵み
環境Ⅰ——環境問題をひきおこすもの / 寺尾 忠能
環境Ⅱ——環境保護と経済発展の両立を求めて / 小島 道一
所得分配——豊かさと平等 / 野上 裕生
社会福祉——社会的弱者への目配りある開発を / 森 壮也
あとがき——テーゼとアンチテーゼ / 山形 辰史