第三世界の働く女性  

他社で出版した研究成果

明石書店

市場開放下で男社会の色が濃くなりつつある中国,高学歴の女性が活躍する台湾,イスラムが女性労働に影響を及ぼす湾岸諸国など,「労働」という側面から“途上国”の女性の姿と問題の多様性を描く。

■ 第三世界の働く女性
■ アジア経済研究所  編
■ 3,190円(本体価格 2,900円)
■ 四六判
■ 272pp
■ 1996年3月
■ ISBN4-7503-0793-9

Contents

■アジア
中国—市場開放と女性の解放[鈴木裕子]/台湾—活躍する高学歴層[瀬地山角]/香港—見える者と見えざる者[大橋健一]/韓国—効力を発揮した「男女雇用平等法」[水野順子]/朝鮮民主主義人民共和国—社会主義と儒教の共鳴[瀬地山角]/タイ—待遇改善を求めて闘う女性たち[糸賀滋]/インドネシア—家事労働者の海外出稼ぎ[水野広祐]/マレーシア—工業化の主要な担い手[藤本ヘレン]/フィリピン—重層的な女性労働市場[永野善子]/ベトナム—ドイモイ下の女性たち[出井富美]/カンボジア—復興のための女性か? 女性のためになる復興か?[天川直子]/バングラデシュ—イスラーム社会の規範と工場労働[村山真弓]/インド—変容しつつある多重構造の女性労働[押川文子]/パキスタン—綿摘み女性労働者の見えない役割[織田由紀子]/スリランカ—サリー姿で働く都会の女性たち[荒井悦代]
■中東
エジプト—見えざる女性労働力—都市下層,農村の女性たち[泉沢久美子]/サウジアラビア—大都市で進みつつある女性の労働参加[福田安志]/イラク—進んだ女性,押し戻される女性[酒井啓子]/イラン—社会的紐帯と女性の役割[岩崎葉子]
■アフリカ
ケニア—メイドのいる生活[津田みわ]/ガボン—ファンの村のおばさん[武内進一]/ガーナ—超多忙な毎日を送る女性たち[高根務]/南アフリカ—二重差別の底で—黒人女性労働者[平野克己]
■ラテンアメリカ
アルゼンチン—世界初の女性大統領を生んだ国[今井圭子]/ブラジル—メキシコ国際婦人年世界会議から20年[三田千代子]/メキシコ—マチスモ社会における女性の職業と教育[米村明夫]/コロンビア—エリート女性を支える女性たち[幡谷則子]
■世界女性会議
新しい世紀へ向けて[有馬真喜子]
NGOフォーラムに参加して[都丸千恵子]
「慰安婦」問題を中心に[金富子]