第三世界の姓名-人の名前と文化-
他社で出版した研究成果
明石書店
非西欧世界の名づけの方法や姓名登録の制度など,多種多様な名前にまつわる文化・歴史を民族別・地域別に紹介する。夫婦別姓問題などでもおおいに参考になる50項目。
■ 第三世界の姓名-人の名前と文化-
■ 松本脩作・大岩川嫩 編
■ 4,143円(本体価格 3,767円)
■ 四六判
■ 420pp
■ 1994年03月
■ ISBN978-4-7503-0579-0
Contents
■東アジア
朝鮮半島—少なくて重い姓[花房征夫]/中国—現代中国の姓名[内田進]/中国—漢民族の姓名[八巻佳子]/中国—姓数の多い満州族[八巻佳子]/中国—彝族の姓名[八巻佳子]/中国—チベット族の姓名[八巻佳子]/香港—植民地が生んだ多重言語社会の名前[沢田ゆかり]/台湾—名前にみる原住民の現在[佐藤幸人]/モンゴル—重視される多様な「名」[鈴木裕子]
■東南アジア
華人・華橋—華橋・華人の名前[福崎久一]/インドネシア—多種族・多言語国家の多様な名前[三平則夫]/インドネシア—中国系インドネシア人の改名をめぐって[高橋宗生]/ミャンマー—ビルマ人の名前と対人関係[高橋昭雄]/タイ—「姓名法」制定から80年[園部益子]/マレーシア—姓をもたないマレー人の名前[東川繁]/フィリピン—多彩さを発揮する三系統の名前[福島光丘]/ベトナム—少ない姓と多様化する名[出井富美]/カンボジア—名前は私的領域のもの[天川直子]/ラオス—アイデンティティは名にあるラオ族[天川直子]
■南アジア
北インド—複雑な歴史・社会構造と多様な名前[松本脩作]/南インド—村と神の名を織りこむ長い名前[伊藤正二]/パキスタン—錯綜した姓名表記[深町宏樹]/バングラデシュ—名前にみる二つのアイデンティティ[村山真弓]/スリランカ—交錯する多民族・多宗教文化,植民地支配の歴史[中村尚司]
■中東
アラブ・イスラーム—父祖の系譜を語る名前の連ね[泉沢久美子]/エジプト—「家の名」をめぐって[長沢栄治]/トルコ—創姓法以後[長場紘]/イスラエル—「離散の民」の改姓運動[池田明史]/イラン—地震罹災者のリストにみる名づけの変遷[鈴木均]/アルジェリア—フランス式創氏改名[宮治一雄]/シリア—シリアの名前にみる家系と家父長権[木村喜博]/イエメン—名づけの思い[佐藤寛]/イラク・湾岸—名前—自慢する者,隠す者[酒井啓子]
■アフリカ
ケニア—もらった名前,選んだ名前[丹埜靖子]/南アフリカ—多人種社会と名前[林晃史]/コンゴ—名前の意味と変容[武内進一]/ザンビア—複数の名前をもつ人々[児玉谷史朗]/タンザニア—キリマンジャロ・コーヒーの村ムシェワの人名簿[池野旬]/ガーナ—アカンの人々の命名法[高根務]/コートジボワール—部族で異なる名前の文化[原口武彦]/アフリカのふたご—アフリカのふたごの名前[吉田昌夫]
■ラテンアメリカ
ラテンアメリカ—特に複合姓について[吉田ルミ子]/アルゼンチン—移民の多様な姓と規制された名前[宇佐見耕一]/日系移民—日系移民の姓名[村井友子]/チリ—一生不変の姓名と「国民総背番号制」[吉田秀穂]/ブラジル—織り成す人名のモザイク[矢谷通朗]/メキシコ—アユクの「創氏創名」[米村明夫]
■オセアニア
パプアニューギニア—名と人格のメタモルフォーゼ[塩田光喜]/フィジー—社会の連続性を示す名前の伝統[西岡義治]