〈賄賂〉のある暮らし――市場経済化後のカザフスタン――
他社で出版した研究成果
白水社
ソ連崩壊後、独立して計画経済から市場経済に移行したカザフスタン。国のありかたや人びとの生活はどのような変化を遂げたのだろうか。
Contents
プロローグ 〈賄賂〉を見る眼
第1章 中央アジアの新興国カザフスタン
一 国土と住民
二 ナザルバエフ政権の功罪
三 民族と言語
四 人びとの暮らし
第2章 市場経済化がもたらしたもの
一 計画経済から市場経済へ
二 変化するライフスタイル
三 コネとカネの使い分け
四 カザフ人の親族ネットワーク
第3章 治安組織と司法の腐敗
一 警察とのつき合い方
二 買われる正義
三 兵役と青年
四 腐敗の構造
第4章 商売と〈袖の下〉
一 ビジネスの実態
二 なぜ賄賂を払うのか
三 住宅問題
四 ビジネスと非公式ネットワーク
第5章 入学も成績もカネしだい
一 変わる教育
二 大学と「市場原則」
三 学校と保育園
四 腐敗の再生産
第6章 ヒポクラテスが泣いている
一 医療システムの変容
二 賄賂か謝礼か
三 命の沙汰もカネしだい
四 医療をめぐる現実
エピローグ 格差と腐敗