途上国の人口移動とジェンダー
他社で出版した研究成果
明石書店
結婚・就労・移民など、様々な要因から発生するアジア・アフリカ・ラテンアメリカの女性の人口移動の実態を豊富なデータを基に分析・解明する共同調査研究論集。
■ 途上国の人口移動とジェンダー
■ 早瀬保子 編著
■ 2,860円(本体価格 2,600円)
■ A5判
■ 192pp
■ 2002年6月
■ ISBN4-7503-1580-X
CONTENTS
まえがき
第1章 途上国の女性移動者の移動フローと移動率
1 発展途上国女性の移動の背景
2 移動デタ
3 女性の移動フローと移動率
3-1 女性の移動フロー
3-2 都市人口の性比
3-3 女性の移動率
4 女性の社会経済的特性別移動率
第2章 途上国における女性の年齢別移動率の推移とその特徴
1 典型的な人口移動スケジュール
2 DHSデータを用いた年齢別移動率の算出方法
2-1 DHSデータの特性
2-2 年齢別移動率の推定方法
2-3 分析対象国と分析対象期間
3 各国における人口移動スケジュールの推移とその特徴
3-1 年齢別移動率の推定方法の妥当性
3-2 各国における人口移動スケジュールの比較
3-3 各国における人口移動スケジュールの類型化
第3章 アジアの女性移動者─インドネシアとフィリピン
1 インドネシア、フィリピンの経済発展と都市化
2 インドネシア、フィリピン女性の社会経済的特性
2-1 教育水準と就業状況
2-2 女性の初婚年齢と配偶関係
3 国内人口移動と移動の性比
3-1 インドネシアの人口移動と移動性比
3-2 フィリピンの人口移動と移動性比
4 人口保健調査による女性移動者の要因分析
4-1 女性の社会経済的特性別移動率
4-2 女性移動者の社会経済的特性
第4章 中東・北アフリカの女性移動者─エジプト、モロッコ、チュニジアとトルコ
1 イスラムと女性の地位・人口移動
1-1 イスラムと女性の地位
1-2 イスラムと人口移動
2 女性の人口移動経験の要因─仮説
2-1 女性の移動戦略
2-2 説明変数別の仮説
3 女性の人口移動経験の要因─分析結果
3-1 全国に関する結果
3-2 前住地別移動と現住地別移動の分析結果
第5章 西アフリカの女性移動者─ナイジェリアとガーナの人口移動と女性のエンパワーメント
1 人口移動特性
1-1 人口移動の概要
1-2 定着性向推計
2 人口移動と女性のエンパワーメント
2-1 近代的雇用形態、人口移動と女性のエンパワーメント
2-2 既存の研究
2-2-1 西アフリカの女性のエンパワーメント
2-2-2 女性のエンパワーメント測定の試み
2-3 実証分析
第6章 東部・南部アフリカの女性移動者─ケニアとジンバブエ
1 ケニア、ジンバブエの人口学的特性と女性の社会経済的背景
1-1 ケニア、ジンバブエの人口学的特性
1-2 ケニア、ジンバブエの女性の移動をめぐる社会経済的背景
1-3 女性の教育水準と就業状態
2 ケニア、ジンバブエの都市化と国内人口移動
2-1 都市人口の急増と都市化の動向
2-2 都市・農村人口の性比と人口移動
2-3 都市・農村間移動: 男女の比較
3 人口保健調査における女性移動の要因分析
3-1 ケニア、ジンバブエ女性の社会経済的特性別移動
3-2 女性移動の要因分析
第7章 アンデス諸国と中米の女性移動者 ─ペルー、ボリビア、グアテマラ
1 移動の背景
1-1 政策的要因
1-2 農村における階層化
1-3 家族と女性の移動
2 DHSデータによる分析
2-1 女性移動の属性
3 結果
3-1 農村出身者の特徴
3-2 農村出身の都市在住者の特徴
3-3 都市への移動に対する規定要因
3-4 農村からの最近の移動者における特徴
3-5 最近の移動者に対する規定要因
第8章 ラテンアメリカにおける女性移動者─コロンビア、ブラジル、ペルー
1 ラテンアメリカの女性労働の特性
2 ラテンアメリカ女性にみられる国内移動の特性
2-1 女性の年齢別純移動率の動向
2-2 女性の地域移動パターンと規定要因
2-2-1 移動パターンの規定要因(1): 移動と定住
2-2-2 移動パターンの規定要因(2): 都市への移動
2-2-3 移動パターンの規定要因(3): 農村への移動
2-3 有配偶女性の地域移動パターンの規定要因
2-3-1 有配偶女性の移動パターンの規定要因(1): 農村から都市への移動
2-3-2 有配偶女性の移動パターンの規定要因(2): 都市から都市への移動
2-3-3 有配偶女性の移動パターンの規定要因(3): 都市から農村への移動
2-3-4 有配偶女性の移動パターンの規定要因(4): 農村出身者の帰還移動
人名・地名索引
事項索引
著者紹介