募集は締め切りました

過去10年ベネズエラは民主主義の崩壊、政治的混乱、ハイパーインフレと経済縮小、770万人の国外脱出など、複層的な危機に直面しました。国際社会からはニコラス・マドゥロ政権に対する非難が集まり、国際仲裁の動きも活発化しました。マドゥロ政権がいっそう権威主義色を強めたことと反政府派の弱体化により、2019年後半以降ベネズエラ政治は混乱したまま約４年間膠着状態に陥っています。

しかし2024年末に予定される大統領選を約１年後に見据え、2023年10月ごろからふたたびベネズエラ政治が動きはじめました。2024年大統領選に向けてのプロセスは、国内の政治対立のみならず、国際的要因と深く絡み合いながら進んでいます。同月にはノルウェーをはじめ諸外国による仲裁のもとマドゥロ政権側と反チャベス派の間で大統領選に向けてのはじめての合意が達成されるとともに、米国による経済制裁が一時解除されました。12月には、マドゥロ政権が隣国ガイアナと係争中の領有権問題について一方的に国民投票を実施し、その結果を受けて同地域の実効支配を進めるとの報道が流れました。米国による経済制裁の一時解除とマドゥロ政権によるガイアナ領有権に関する国民投票実施の背景には、いずれも来年の大統領選があります。政治的思惑と計算のなかで、状況は短期的に動き続けており、大統領選に向けての展望は再び雲行きがあやしくなっています。本講演では、近年のベネズエラにおける権威主義化のプロセスと政治的膠着状態に陥った背景を振り返ります。それを受けて2024年大統領選に向けての動きについて考察を進めます。また、近年の経済状況についても概説します。

皆様のご参加をお待ちしております。

開催日程

2024年3月14日（木曜）10時30分～11時45分（日本時間）

※講演、質疑応答の状況によっては終了時間を超えて延長する可能性があります

会場

オンライン（ZOOMビデオウェビナー）

ウェビナーご利用条件・免責事項

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プログラム

使用言語

日本語

定員

900名　
※申し込み期日以前でも、定員になり次第締め切ります。

主催

ジェトロ・アジア経済研究所

参加費

無料

関連リンクのご紹介

本講座に登壇の坂口研究員の論考をご覧頂けます。

【IDEスクエア 論考】　
「ベネズエラふたたび政治の季節――権威主義体制下の選挙と国際的要因」 坂口 安紀

https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Analysis/2024/ISQ202410_001.html